Video Galleryについて

 飛行機のビデオ映像を撮り始めると、これを作品にして公開したいという欲求がふつふつとわいてきました。


Video Gallery より、Haneda Airport Scene 001の1カット

 飛行機の写真を公開しているホームページはたくさんあって、プロ顔負けの写真を発表している方々も数多くいらっしゃいます。私が今後一生懸命に修行を積んだとしても、それらに匹敵する写真を撮るのはなかなか難しそうですが、一方、飛行機のビデオ映像を公開しているホームページは、そう多くはありません。飛行機のビデオ映像は、うまく作れば、このホームページの大きなセールスポイントになりうるように思えました。

 ホームページでビデオ映像を公開するには、いくつか課題がありました。

 第一に、ビデオ映像(動画)はファイルサイズが大きいため、サーバー上に多くのディスクスペースを必要とします。複数の作品、高画質の作品を公開しようとすると、どうしてもGB(ギガバイト)単位のディスクスペースが欲しくなります。ビデオ映像を公開しているホームページがまだまだ少ないのは、これが最大のネックになっているからでしょう。私の場合、ホームページは自宅のPCサーバーを使用して公開しているので、この点は何とかなりました。

 第二に、公開するからには、できるだけ大きな画面サイズの映像にしたい。というのも、小さな画面サイズでは、飛行機の迫力が十分に伝わらないからです。ビデオ映像のフルサイズは640×480なので、できればこのサイズの映像を配信したいと思いました。
 このサイズで配信しようとすると、Windows Media形式で圧縮した場合、1.5Mbps程度の回線速度が必要です。幸いなことに、昨今の状況からすれば、見る人の方は、ADSLなどのブロードバンド環境であれば、問題ありません。 ただし、対するサーバー側も、上りの回線速度を1.5Mbps以上にする必要があります。このホームページは、当初ADSLを使って公開していましたが、ADSLは下り(実効2~3Mbps)と比べて上りの速度が極端に落ちる(200K~300Kbps)ため、回線をより高速なもの(私の場合はNTTのBフレッツ)に変更する必要がありました。

 第三に、ホームページで公開するビデオ映像にBGMをつける場合、一般のCDなどから曲を無断で拝借すると、著作権法違反となります。BGMを使用する場合は、この点をクリアする必要があります。ロイヤリティフリーの音楽ソースで、かつ、できるだけ優れた音楽を使いたいため、色々と探した結果、私は、Nush on Demandという業務用の音楽ライブラリーを使用することにしました。ここの音楽は、ドラマや映画にも使えそうなハイレベルの曲が多数ストックされています。1曲(3分前後のもの)が2,000円と決して安くはないのですが、購入前に試聴ができ、1曲づつ購入できるため、少なくとも無駄な費用はかけずに済みます。

 第四に、通常、撮ったままのビデオ映像は鑑賞には耐えないことが多いため、編集作業が必要になります。昔のようにビデオデッキを2台つないで編集するというのでは大変ですが、最近はPCでビデオ編集するための環境が整い、作業効率は飛躍的に向上しました。DVカメラの場合、IEEE1394端子を使ってPCに接続すれば、簡単に映像データをPCに取り込むことができます。取り込んだ映像データをPC上で編集するためのソフトも、1万円程度で手に入ります。これらのソフトを使うと、カットの長さや順番を自由自在に変えられるほか、できた作品をインターネットで配信するためのWindows Media形式へ変換することができます。
 Video Galleryの作成用には、Ulead VideoStudio 8というソフトを使っていますが、これは価格も手頃で、Video Galleryの作品制作用としては十分すぎるほどの機能を持っています。


Ulead VideoStudio 8 のスクリーンショット 

 ところで、一口に飛行機のビデオ映像といっても、どのような作品にするか、いくつかのパターンが考えられました。
例えば、

1. スポッター的に、いつ、どこで、どの飛行機を見たかを記録したもの
2. 空港別に、離着陸する飛行機の映像を集めたもの
3. 航空会社や機種別に、それらの飛行機の映像を集めたもの
4. 飛行機への搭乗記録的なもの

などです。当ホームページでは、2. または 3. にトライしていくことにしました。

 素人によるビデオは、撮った本人には楽しめても、他人の鑑賞にたえるものとなると、なかなか難しいものがあります。 「とにかく、見ていて気持ちがよいと思ってもらえる映像を作りたい」ということで、Video Galleryの作品は、以下のようなコンセプトで制作することにしました。これは、言わば、飛行機の映像を使って、音楽に合わせたBGV(Back Ground Video)を作ろうというものです。

1. 見る人が飽きないように、1作品の長さは2~3分程度(=BGM 1曲分)とする。
2. 1カット、1カットの映像のクオリティを追及する。アマチュアの特権を生かし、よりよい天候・時刻・場所を選んで、気に入った映像が手に入るまで、根気よく撮影に励む。
3. 優れたBGMを使用する。ドラマや映画で使われるような、ダイナミックな音楽を中心に選曲する。
4. 最初に、BGMとして使う音楽を決める。次に、ストックしておいた素材映像の中から、それにマッチするものを選んでいく。
5. テンポの良い映像にするため、映像と音楽をシンクロさせる。カットの変わり目は、必ず音楽の(小節の)変わり目と合わせる。曲調が変わるところでは、映像もそれにマッチするものに変える。

 まずは、良い素材映像がないことには全てが始まらないので、2.が一番重要です。4.と5.は、結構根気のいる作業ですが、先にも述べたように、PC上のビデオ編集ソフトを使えば、そう難しい作業ではありません。
 さて、こうして制作しているVideo Galleryですが、実際の出来の方はいかがでしょうか? Video Galleryをご覧になってのご感想は、掲示板(BBS)の方へぜひどうぞ。暖かいご声援、するどいご意見、厳しいご批評などをお待ちしています。

投稿者 webmaster : 2004年04月18日 00:04 | コメント (0) | トラックバック (0)

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