SONY HDR-AX2000 と EOS Movie との比較映像

 少し前の記事で、SONY HDR-AX2000 というビデオカメラのサンプル映像をご紹介しましたが、このカメラと EOS Movie との比較映像を作ってみました。

 撮影場所は、成田空港 B滑走路 の16Lエンドにある展望台です。二つのカットは、別の日に撮影したものですが、ほぼ同じ時間帯のものです。HDR-AX2000は、絞り優先オート(F5.6)、オートフォーカスで撮影。EOS Movie(Canon EOS Kiss X6i + EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM)はフル・マニュアル で撮影しました。
 EOS Kiss X6i のカットは、ピクチャースタイル=スタンダードで撮影したため、コントラストが強めで色調もビビッドすぎるきらいがあり、本当はもう少し抑え目のトーンが望ましいと思いますが、非常に鮮明で解像感が高い。Canon の L レンズのキレの良さには、素晴らしいものがあります。ただし、このキレの良さは、精密なフォーカス合わせが前提となります。ご紹介したカットですが、

AX2000-VS-EOS-S-1
 冒頭の部分は被写体までの距離が約3,000m。

AX2000-VS-EOS-S-2
 最後の部分は被写体までの距離が約300mです。

 このカットは、600mm(35mm換算)の望遠で撮影しています。単純な置きピンでは両方を被写界深度内に入れることはできないので、被写体の動きに合わせてカメラをパンしつつ、マニュアルでフォーカス送りをしないと、ピンボケになってしまいます。写真用のズームレンズでこれを苦もなくできるようになるには、ある程度の反復練習が必要ですが、そこをクリアしてしまえば撮影がとても楽しくなります。

AX2000-VS-EOS-S

 AX2000のカットは、一般の家庭用のビデオカメラと比べれば映像品位はとても高いのですが、L レンズを使用したEOS Movie との比較となると、先鋭感は今一つで、被写体のエッジ部分の色の滲み(色収差)も気になるという結果になりました。

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