九州遠征 1日目(9月1日)
9月1日から6日にかけて、九州の空港(長崎、佐賀、福岡、熊本、宮崎、鹿児島)に遠征に行ってきましたので、その時の様子をレポートしたいと思います。この期間は、ちょうど紀伊半島を中心に大きな被害をもたらした台風12号が日本に接近・上陸した時期と重なっており、九州地方も場所により風雨が強まりました。そのため、事前に予定していた撮影スケジュールは、かなりの変更を余儀なくされました。
遠征初日である9月1日(木)。AM6:20のSNA 031便で羽田を出発、8:15に長崎に着きました。この時点では長崎はまだ台風から遠く、天気は晴れで絶好の撮影日和でした。
長崎空港は、大村湾に浮かぶ世界初の海上ジェット化空港です。海上自衛隊と共用していた旧大村空港の拡張が不可能だったため、湾内に浮かぶ箕島に民間機用の空港が新設されました。
上は、長崎空港周辺の地図です(※クリックすると拡大表示になります)。地図上の赤丸は、以下の説明に出てくる撮影ポイントです。
長崎到着後、予約しておいたレンタカーを借りて、持参した大型三脚や脚立などを積み込んだ後、まずは定番であるターミナルビルの展望デッキ(A地点)に向かいました。
長崎空港の展望デッキは、高いフェンスに所々カメラ用の穴が開いているタイプで、撮影環境としては良くありませんでした。特にフェンス際に三脚が立てづらいため、ビデオ撮影には不向き。プッシュバックやスポットインは何とか撮れますが、離着陸の撮影は困難でした。
次は、長崎空港から出ている連絡船の船着場(B地点)に移動しました。
長崎空港の滑走路(長さ3,000m)の向きは14/32。船着場はランウェイ32エンドに近く、海からのアプローチ機や、滑走を開始する離陸機が撮れます。残念ながら、14エンド方向は空港施設が障害物になってしまい、見えません。この日は幸いなことに北寄りの風で、使用滑走路は32とベストコンディションでした。
船着き場でしばらく撮影したところで、時刻は正午を回り、逆光になってきました。海上空港とあって、撮影可能な場所はかなり限られてしまい、しかも日中、順光で撮影できるのは午前中のみ。午後、順光で撮影できる場所がありません。そこで、午後は佐賀空港に車で移動することにしました。
佐賀空港(愛称:有明佐賀空港)は、JR佐賀駅の南約13km、有明海沿岸の干拓地にあります。定期便は、ANAの東京便が1日4往復しかありません。夕方には長崎空港に戻ってきたいので、撮影可能なのは14:20着、14:55発の1機のみ。
佐賀空港の滑走路は、長さ2,000m、方向は11/29です。ターミナルビルは滑走路の北側にあり、撮影しやすい展望デッキもありますが終日逆光。なので、離着陸機の撮影には滑走路の南側に行くのがベストです。
撮影ポイントに選んだ、滑走路をはさんだターミナルビルの反対側(A地点)は、フェンスが高く、脚立なしでは撮影は不可能。最大高2.5mの大型三脚と脚立を使って、フェンスをクリアしました。
14:55のANA便の離陸後は、ターミナルビルの内外を手早く撮影(B地点)。
佐賀空港のターミナルビルはとても立派な建物で、1日4便にしか使われないというのは、何とももったいなく思われました。
その後は、日没に間に合うように再び長崎空港へ。長崎空港を訪れた最大の目的は、夕日をバックにした海上空港の絵を撮ることだといっても過言ではありません。そのためにはきれいな夕日が見えなければなりませんが、この日、天は我に味方をしてくれました。
撮影ポイントは、空港の対岸をやや南の方に行ったところにある漁港(C地点)です。ここでは日が暮れて暗くなるまで撮影。
その後は、長崎空港の近くにあるビジネスホテルに宿泊しました。