EDIUS 3 for HDV によるハイビジョン編集

 HDR-HC1で撮影した映像は、パソコンに取り込み編集しています。編集作業で使用しているのは、Canopusの「EDIUS 3 for HDV」(標準価格 29,800円(税別))です。

 このソフトでHDVの編集を行うために、パソコンを強化しました。

 <ハイビジョン編集用PC>
 CPU : Pentium D 3GHz
 Mother Board : GIGABYTE GA-8I945G PRO (Intel945G Chipset)
 Momory : DDR2 512MB×2 (計1GB)
 Video Card : GeForce 6600 (PCI Express、画像メモリ 128MB)
 DISK: SATA 7200rpm 160GB × 2、IDE 7200rpm 240GB ×1、
   ラトックシステム IDE-MDK2(IDE接続リムーバブルハードディスク ×1
 OS: Windows XP + SP2

 EDIUSはパソコンにHDVの映像データ(MPEG2-TS)を取り込む際、編集に適したデータ形式に変換して取り込むために(EDIUSではHQキャプチャと呼んでいる)、強力なマシンパワーを必要とします。特にCPUは、Pentium D またはXeon 2.8GHz × 2 が必要です。

 上記のパソコンであれば、HC1からHDV映像データをリアルタイムに変換をかけながら、パソコンに取り込むことができます。その際、ディスク上のデータ量は、1時間の映像で約30GB(!)になります。

 取り込み後の編集作業は、もたつく感じも無く、非常に快適に行えています。タイトルや、フェードイン・フェードアウト・オーバーラップなどの特殊効果を設定しても、大抵は即座に結果をプレビューできます。DV用のビデオ編集ソフトを使ったことがある人なら特に違和感無く扱えるはずです。

 下の写真は、EDIUS 3 for HDV の画面のスクリーンショットです。かなりあっさりしたデザインですが、機能的には大抵のことはできます。私は今までVideo StadioやPremirere Elementsを使っていましたが、EDIUSに特に不都合は感じていません。むしろ、使いこなせれば、EDIUSの方がずっと使いでがあるかもしれません(ただし、きっと使いこなす域には達しないと思いますが(笑))。

 実は、問題はその後にあります。編集完了後、私の場合であれば、最終結果をWindows Media形式に変換していますが、上記のパソコンをもってしても、非常に時間がかかります。

 HD解像度(1920×1080)、ビットレート8Mbps の Windows Media 形式のファイルに変換する場合、1分の映像の変換処理に16分ほどかかります(要は実時間の約16倍かかるということ)。この間、パソコンのCPUは100%(Pentium Dの場合はデュアルコアなので、内部の2つのCPUが両方ともフル稼働)の状態が続きます。

 再生に関しても、HD解像度のWindows Mediaファイルをコマ落ちなく再生するには、CPU・MEMORY・ビデオカードの性能が高いパソコンが必要になってしまいます。ノートパソコンで、ボード上のグラフィックチップを使っているようなケースでは、紙芝居のような感じになってしまい、まともに見てもらうこともできません。他の人に見てもらうことを考えると、かなりハードルが高いというのが実情。

 私の場合、現時点では、

  ・撮影はHD
  ・編集はHD
  ・ホームページからの配信はHD&SD
   (HDのダウンロード・鑑賞が可能な人はまだまだ少ない)
  ・メディアでの配布はDVD(=SD) (必要時のみ)

としています。

投稿者 webmaster : 2005年07月16日 00:01 | コメント (1) | トラックバック (0)

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コメント

まったく同感です。今現在でも、ハイビジョン画像を
メディアプレイヤーでエンコードした画面を見てもらえる
PCを持っている人は少ないのが現状だと思います。

 わたくしも、自宅サーバーからハイビジョン動画を
配信していますが、多くの人たちから、見られなかったと
言う返事が返ってきます。

 ちなみに私もカノープスEDIUS3forHDVを使って
いますが大変使いやすい良いソフトです。

私のサイトは
http://www.greggtoland.com
です。是非見に来てください。

投稿者 栗原光男 : 2007年05月04日 20:45