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はじめに

 Video Galleryでは、2005年7月、撮影に使用するビデオカメラをCanonのDVカメラ「DM-XV2」(以後、XV2)から、SONYのハイビジョンハンディカム「HDR-HC1」(以後、HC1)に変更しました。
 ここでは、XV2によるDVでの撮影・編集から、HC1によるHDV(ハイビジョン)での撮影・編集の移行するまでの経緯や準備作業と、HC1で撮影したハイビジョンのサンプル映像をご紹介します。

投稿者 webmaster : 2005年07月13日 00:00 | コメントする (0) | トラックバックする (0)

SONYのハイビジョンハンディカム「HDR-HC1」登場

 2005年5月17日、SONYはデジタルハイビジョンハンディカム「HDR-HC1」を7月7日(七夕ですね)に発売すると発表しました。価格はオープンですが、なんと18万円前後とのこと。
 ハイビジョンのビデオカメラが18万円? ビクターのGR-HD1やSONYのHDR-FX1(30~40万円前後)が出た時にも、それまでの業務用ハイビジョンビデオカメラが何百万円もしていたことを考えるとずいぶん安くなったものだと思いましたが、それが18万円とは。今使っているCanonのXV2(3CCDのDVカメラ)より安いじゃないか。しかも大きさは普通の家庭用DVカメラとたいして変わらない。嘘でしょう? 本当に使い物になるなら、かなり衝撃的だけど・・。

 落ち着いて発表されたスペックをよく見てみると、XV2との比較で、結構気になる部分がありました。

 ①撮像素子が1CMOS。(XV2は3CCD)
 ②フィルタ径37mmの10倍ズームレンズ。
   焦点距離(35mm換算)は画面サイズ16:9で41~480mm、
   4:3で50~590mm相当。
   (XV2はフィルタ径58mmの大口径20倍ズームレンズ。
   焦点距離は画面サイズ4:3で39.5mm~790mm相当)
 ③手振れ補正が電子式。(XV2は光学式)
 ④最低被写体照度は15ルクス。(XV2は6ルクス)
 ⑤ハイビジョンをパソコンで編集するための手頃なソフトはあるのか?

 ①は撮影する映像の発色に影響すると考えられ、かなりの不安要素。②は飛行機の撮影には望遠性能がとても重要。③の電子式手振れ補正って、使い物になるのか。④は夜間の撮影に弱いと考えられるが、空港の夜景や夜間の飛行機の離着陸が撮れなくなると困るのだが。HC1はかなり魅力的な製品に思えたものの、購入に踏みきるかどうかはもう少し情報を集めてからにしようと思いました。

 そのうち、ネット上に試用レポートや撮影サンプルが公開され始めました。
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20050615/zooma209.htm
http://arena.nikkeibp.co.jp/rev/av/20050627/112629/index.shtml
http://www.oysy.com/citv/test2/
http://bp.cocolog-nifty.com/bp/
http://www.kakaku.com/bbs/Main.asp?PrdKey=20203010219

 ①ですが、ハイビジョンだけあって、撮れる映像の解像度・精細感は圧倒的です。発色もかなり良好で、3CCDでなくても十分なレベルにあるように思えました。②はズーム倍率こそ10倍ではあるけれども、望遠よりのズーム設定である点、純正のテレコンが用意されている点は好感触。③の電子式手振れ補正(新アクティブイメージエリア方式と呼ばれる)は、同様の機構を搭載しているSONYのDVカメラを店頭で試してみたところ、特に不自然さは感じられず。④も夜景を撮影した試用レポートやサンプルを見る限りでは、全く使えないというレベルでは無いだろうと判断。⑤ですが、CanopusからHC1の発売に合わせて29,800円のハイビジョン編集ソフト(EDIUS 3 for HDV)が発売されるとのこと。ここまで確認したところで、ちょうどボーナス時ということもあって、遂に某家電量販店に購入予約を入れてしまいました。

 7月5日(木)、本来は7月7日発売のところ、2日ほど早くHC1が入荷したとの連絡があり、さっそく受け取りに行きました。付属品として、純正のテレコンバージョンレンズ(約2倍)、大容量バッテリー2個、レンズ保護用のMCプロテクタ、サーキュラPLフィルタ、NDフィルタ、128MBのメモリースティックDuoも合わせて購入。
 その日の夜遅く、短時間でしたが羽田空港でテスト撮影を実施。不安要素の一つだった夜景も、そこそこ写ることが確認できて一安心。週末の本格的なテスト撮影に向けて、マニュアルを熟読し始めるとともに、編集用のパソコンの準備に取りかかることにしました。ところが、この編集用パソコンの準備が一筋縄ではいきませんでした。

投稿者 webmaster : 2005年07月13日 00:01 | コメントする (0) | トラックバックする (0)

ハイビジョン編集環境のセットアップに一苦労

 パソコンでハイビジョン映像の編集するためには、例えば以下のようなソフトが必要です。

  ・Adobe Premire Pro
  ・Ulead Media Stadio Pro
  ・SONY DVgate(VAIO専用)
  ・Canopus EDIUS Pro
  ・Canopus EDIUS 3 for HDV
  ・Apple Final Cut Pro
  ・Apple Final Cut Pro Express
  ・Apple iMovie

 残念ながら、DV編集用のVideo Stadio 9やPremire Elementsのようなお手軽なソフトは使えません。現時点(2005年7月)、一般のWindows PCで使用可能で最も低価格なソフトはCanopusの「EDIUS 3 for HDV」(標準価格 29,800円(税別))です。

 ただし、このソフトでHDVの編集を行うためには、

 CPU : Pentium D または Pentium Xeon 2.8GHz×2
 Memory : 1GB以上
 Video Card : 128MB以上の画像メモリ

を持つパソコンが必要とのこと。かなりのハイスペックです。

 ハイビジョン映像は、解像度の関係で元々のデータ量が多く(DVの約4.5倍)、HDVではデータ量を削減するために、映像データをMPEG2圧縮して、従来のDVテープに記録しています。一方、MPEG2という圧縮形式は編集作業には不向きなので(注1)、EDIUSでは編集に適したデータ形式に変換し、編集時の良好なレスポンスを確保しています。EDIUSはパソコンに映像データを取り込む際、リアルタイムに変換して取り込む(EDIUSではHQキャプチャ(注2)と呼ばれる)ことができるのですが、これには強力なマシンパワーを必要とします。

 7月6日、店頭で1日早くEDIUS 3 for HDVが入荷していることを発見。さっそく購入しましました。まずはダメ元で手持ちのPCにインストールし、ハイビジョン映像の取り込みにトライしました。

 インストールしたパソコンは、今までDVのビデオ編集に使っていたものですが、そのスペックは

 CPU : Pentium 4 2.4GHz
 Mother Bord : GIGABYTE GA-8IPE1000PRO2 (Intel865PE chipset)
 MEMORY : DDR SDRAM 512MB×2 (計1GB)
 Video Card : GeForce 5200 (AGP、画像メモリ 128MB)
 DISK : SATA 160GB×2、IEEE1394接続リムーバブルハードディスク×2

です。そんなに非力なパソコンでもないのですが、残念ながらハイビジョン映像の取り込み(HQキャプチャ)は処理が追いつかず、すぐに処理が止まってしまいました。一旦、MPEG2の形式のまま取り込んで、その後に変換処理をかけるという方法もあるのですが、変換処理に実時間の約2倍の時間がかかりました。1時間の録画テープを編集する準備に、取り込み1時間+変換2時間=計3時間かかることになります。これではつらいので、やはりパソコンの強化が必要という結論となりました。

 Pentium D搭載のパソコンは、新たに買うとなるとショップブランドの安いものでも15万円ほどはしますが、私のパソコンは自作機なので、部品単位での交換が可能です。ところが、CPUにPentium Dを使うにはマザーボードを新しいもの(945 chipset)に変えなければならず、マザーボードを変えるとメモリーもDDRではなくDDR2に、ビデオカードもAGPではなくPCI Expressに変えざるを得なくなり、結局中身を大幅に入れ替えることに・・。
 新規に購入した部品は以下の通りですが、部品代に約9万円もかかってしまいました。

 CPU : Pentium D 3GHz
 Mother Board : GIGABYTE GA-8I945G PRO (Intel945G Chipset)
 Momory : DDR2 512MB×2 (計1GB)
 Video Card : GeForce 6600 (PCI Express、画像メモリ 128MB)

 マザーボードを交換したため、今まで使っていたディスクからWindows XPが立ち上がらなくなってしまい、OSからソフト全てを再インストールするはめになりました(泣)。しかも、話はこれだけでは終わりませんでした。

 HC1とパソコンは、従来のDVカメラと同様にIEEE1394ケーブルで接続します。今回買ったマザーボードには、IEEE1394チップが載っています。HC1を接続すると正常に認識されましたが、なぜか今まで使っていたIEEE1394接続のリムーバブルハードディスク(ラトックシステムのFR-MDK1)が認識されません。手持ちに増設用USB2.0/IEEE1394カード(BUFFALOのIFC-PCI7IU2)があったのでそちらを差してみたところ、リムーバブルハードディスクは認識されるようになりましたが、今度はHC1からのキャプチャがブツブツと途切れるようになってしまいました。

 7月9日(土)、雨で撮影には行けないので、丸一日いろいろと試行錯誤しましたが、結局問題は解決できず、IEEE1394接続のリムーバブルハードディスクの使用を断念しました。増設用USB2.0/IEEE1394カードは抜いて、マザーボードのIEEE1394コネクタにHC1をつなぐこととし、リムーバブルハードディスクの方を以前使っていたIDE接続のものに変更しました(注3)。HDVカメラとパソコンのIEEE1394接続に関しては、かなりセンシティブな部分があるようです(注4)


(注1) MPEG2は圧縮率が高いものの、前後の映像の差分を利用して効率的に圧縮する仕様のため、映像の一部を取り出して切ったり貼ったりする編集作業には基本的に向かないデータ形式。
(注2) HQキャプチャするとデータ量が増える。60分の映像だと、HDVの元データ(MPEG2)で13GB、HQキャプチャで30GB。(ちなみにDVだと13GB)
(注3) IEEE1394接続のリムーバブルハードディスクは、Windows起動中でもディスク交換が可能なため、使い勝手がよい。IDE接続のものはWindows終了時にしか交換できない。
(注4) ネット上の情報では、IEEE1394のチップの種類により、HC1が正常に認識されないケースがあるなどの相性問題が報告されています。

投稿者 webmaster : 2005年07月13日 00:02 | コメントする (0) | トラックバックする (0)

羽田空港でのテスト撮影レポート&動画サンプル

<HDR-HC1 動画サンプル>

 動画サンプルは、HD解像度(1920×1080)と、SD解像度(640×480)の2種類を用意しました。下記のリンクを右クリックして、「対象をファイルに保存・・」を選び、ダウンロードしてからご覧ください。
 見るためには、Windows Media Player(Version 10を推奨)が必要です。ファイルサイズが非常に大きいため、ブロードバンドユーザー向けです。お使いのPCの性能により、滑らかに再生できない場合があります(特にHD解像度の方は要注意)。

 A. HDR-HC1 動画サンプル(Windows Media、4分55秒)
    ・HD解像度(1920×1080) 292MB
    ・SD解像度(640×480) 86MB

 B. HDR-HC1+ VCL-HG2037Y(純正テレコン)動画サンプル
   (Windows Media、1分37秒)
    ・HD解像度(1920×1080) 94MB
    ・SD解像度(640×480) 25MB

<テスト撮影レポート>
(レポート中の画像は、上記「A. HDR-HC1 動画サンプル」の中のカットからキャプチャしたものです)

 7月10日(日)、東京地方の朝は、雲がやや多いながらもまずまずの天候。さっそく、HC1を車に乗せて、城南島へ向かいました。

 カメラを三脚にセットすると、改めてHC1の小ささを実感。下は、HC1に純正のテレコンを付けた時の写真です。テレコン付きだと何とかさまになっていますが、テレコンなしだとXV2で使っていたビデオ運台がとても大げさに見えてしまいます(笑)。
 今まで使っていたCanon製のビデオカメラ用リモコンがHC1でも使えたのは、(本当はあたりまえなのかも知れませんが)ラッキーでした。

  城南島は、東風・南風の際、羽田空港への着陸機の進入コースにあたります。着いたときはくもり空で、絶好のコンディションとは言えませんでしたが、まずは沖合いの羽田空港を撮影。カメラの小さな液晶画面でも、ハイビジョン映像の緻密さが一目で分かります。ぱっとしない天気でも、発色はまずまず。見た目に近い、落ち着いた映像です。なお、日中のテスト撮影は全てオートで行いました。

 この時の風向きは東風で、午前中、順光で着陸機が撮れるシチュエーションでした。時々薄日が差すと、バックがくもり空でも、なかなかきれいな着陸シーンが撮れました。

 正午を過ぎる頃、風が南風に変わったところで、羽田空港の第二ターミナルに移動。まだ天気はくもり空です。まずはターミナルビルの概観や内部をテスト撮影。下の内部の映像がやや緑がかっているのは、ターミナルビルのホールの外側のガラスの色の影響を受けたためで、実際の見た目もこんな感じです。

 次に、出発ロビーを俯瞰撮影。たくさんの乗客でごったがえしていますが、一人一人が鮮明に映し出されることにちょっと感動。

 それから、第二ターミナル5階の展望デッキに向かいました。駐機している飛行機やタキシング(地上走行)している飛行機を撮影。この頃からかなり天気が良くなってきて、映像も鮮やかさを増してきました。

 午後5時頃には再度城南島に戻りました。天気が良いと、沖合いの羽田空港も、こんな感じに写ります。

 最望遠で、離陸のため滑走路に移動する飛行機を撮影。

 青空をバックに、飛行機の機体が西日を受けて美しく輝きます。

 夕方になり、だいぶ暗くなってきました。その状況でも、HC1の映像は鮮明で、微妙な色合いもよく表現できています。このあたりから、プログラムAEを「サンセット&ムーン」に変更。

 日没となりました。沖合いの羽田空港の明かりがきれいに撮れています。

 まだ残照の残る中、着陸機を撮影。さすがにややシャープさが失われてきていますが、条件を考えるとよくがんばっていると思います。オートフォーカスは暗すぎて無理なので、フォーカスはマニュアルにして無限遠で固定しました。

 最後に、羽田空港第二ターミナル周辺の夜景を撮影。HC1での夜景撮影に関しては不安が大きかったのですが、これだけ写ってくれれば、私としては良しとします。

 以上、動画サンプルに関するレポートをお送りしました。画質に関しては、動画サンプルをご覧いただければ一目瞭然ですが、正直言って、価格およびサイズを考えると、感動的とも言えるレベルだと思いました。
 HC1で撮影した映像ですが、

  ・従来のDVとは比較にならない、ハイビジョンならではの精細感。
  ・1CMOS機ということで心配した発色も良好。
  ・最望遠時でもクリアな映像。
  ・オートフォーカスやホワイトバランスも実用上大きな問題なし。
  ・電子式手ぶれ補正は、思ったよりも不自然な感じなく使える。
  ・弱いと思われた夜間撮影もかなり健闘。
  ・純正のテレコン(VCL-HG2037Y)は十分実用に耐える。
   (周辺部の画像の流れや色収差もほとんど目立たたない)

ということが分かりました。

 その他、気に入った点としては、

  ・性能を考えると信じられないほどの小ささ・軽さで、楽に持ち運びができる。
  ・XV2と比べて液晶モニタが明るく、天気のよい日の屋外でも見やすい。
  ・手振れ補正の効き具合を、ワイコン用・テレコン用に調整できる。
  ・撮影中にズームアップする場合、オートフォーカスがよく追従してくれる。

 逆に気になった点としては、

  ・三脚に取り付けたままでは、テープやバッテリーの交換ができない。
  ・ファインダーで見た場合の発色があまりよくない。

があげられます。

 今まで、当ホームページのVideo Galleryは、CanonのXV2というDVカメラ(3CCD機)を使って撮影してきました。HC1とXV2との比較感ですが、総合的にみて、

  ・映像の発色や階調に関して、HC1はXV2に対抗できるレベル。
  ・解像度や精細感に関して、HC1のハイビジョンというフォーマットの
   優位性は歴然としている。
  ・映像のストックという観点では、今後の有効利用を考えると、HC1の
   ハイビジョンで残せるというメリットは明らか。

だと判断。今までとても活躍してくれて愛着もあるXV2ですが、退役が決定してしまいました。

投稿者 webmaster : 2005年07月16日 00:00 | コメントする (0) | トラックバックする (0)

EDIUS 3 for HDV によるハイビジョン編集

 HDR-HC1で撮影した映像は、パソコンに取り込み編集しています。編集作業で使用しているのは、Canopusの「EDIUS 3 for HDV」(標準価格 29,800円(税別))です。

 このソフトでHDVの編集を行うために、パソコンを強化しました。

 <ハイビジョン編集用PC>
 CPU : Pentium D 3GHz
 Mother Board : GIGABYTE GA-8I945G PRO (Intel945G Chipset)
 Momory : DDR2 512MB×2 (計1GB)
 Video Card : GeForce 6600 (PCI Express、画像メモリ 128MB)
 DISK: SATA 7200rpm 160GB × 2、IDE 7200rpm 240GB ×1、
   ラトックシステム IDE-MDK2(IDE接続リムーバブルハードディスク ×1
 OS: Windows XP + SP2

 EDIUSはパソコンにHDVの映像データ(MPEG2-TS)を取り込む際、編集に適したデータ形式に変換して取り込むために(EDIUSではHQキャプチャと呼んでいる)、強力なマシンパワーを必要とします。特にCPUは、Pentium D またはXeon 2.8GHz × 2 が必要です。

 上記のパソコンであれば、HC1からHDV映像データをリアルタイムに変換をかけながら、パソコンに取り込むことができます。その際、ディスク上のデータ量は、1時間の映像で約30GB(!)になります。

 取り込み後の編集作業は、もたつく感じも無く、非常に快適に行えています。タイトルや、フェードイン・フェードアウト・オーバーラップなどの特殊効果を設定しても、大抵は即座に結果をプレビューできます。DV用のビデオ編集ソフトを使ったことがある人なら特に違和感無く扱えるはずです。

 下の写真は、EDIUS 3 for HDV の画面のスクリーンショットです。かなりあっさりしたデザインですが、機能的には大抵のことはできます。私は今までVideo StadioやPremirere Elementsを使っていましたが、EDIUSに特に不都合は感じていません。むしろ、使いこなせれば、EDIUSの方がずっと使いでがあるかもしれません(ただし、きっと使いこなす域には達しないと思いますが(笑))。

 実は、問題はその後にあります。編集完了後、私の場合であれば、最終結果をWindows Media形式に変換していますが、上記のパソコンをもってしても、非常に時間がかかります。

 HD解像度(1920×1080)、ビットレート8Mbps の Windows Media 形式のファイルに変換する場合、1分の映像の変換処理に16分ほどかかります(要は実時間の約16倍かかるということ)。この間、パソコンのCPUは100%(Pentium Dの場合はデュアルコアなので、内部の2つのCPUが両方ともフル稼働)の状態が続きます。

 再生に関しても、HD解像度のWindows Mediaファイルをコマ落ちなく再生するには、CPU・MEMORY・ビデオカードの性能が高いパソコンが必要になってしまいます。ノートパソコンで、ボード上のグラフィックチップを使っているようなケースでは、紙芝居のような感じになってしまい、まともに見てもらうこともできません。他の人に見てもらうことを考えると、かなりハードルが高いというのが実情。

 私の場合、現時点では、

  ・撮影はHD
  ・編集はHD
  ・ホームページからの配信はHD&SD
   (HDのダウンロード・鑑賞が可能な人はまだまだ少ない)
  ・メディアでの配布はDVD(=SD) (必要時のみ)

としています。

投稿者 webmaster : 2005年07月16日 00:01 | コメントする (1) | トラックバックする (0)

コメント

まったく同感です。今現在でも、ハイビジョン画像を
メディアプレイヤーでエンコードした画面を見てもらえる
PCを持っている人は少ないのが現状だと思います。

 わたくしも、自宅サーバーからハイビジョン動画を
配信していますが、多くの人たちから、見られなかったと
言う返事が返ってきます。

 ちなみに私もカノープスEDIUS3forHDVを使って
いますが大変使いやすい良いソフトです。

私のサイトは
http://www.greggtoland.com
です。是非見に来てください。

投稿者 栗原光男 : 2007年05月04日 20:45

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