SONY PXW-Z190 テスト撮影

2018年9月、4K 60Pで撮れる業務用ビデオカメラ、SONY PXW-Z190が発売になりました。実売価格は42万円前後と、かなり高価なカメラです。現在使用中のFDR-AX1の後継機として有力な候補となっていたのですが、さすがに性能もわからずにいきなりは買えないので、レンタルしてテスト撮影をしてみました。その結果をご紹介します。

SONY PXW-Z190

SONY PXW-Z190

PXW-Z190の仕様で、特徴的なところは以下の通りです。

・1/3インチ CMOSセンサー×3
・25倍ズーム(35mm換算 28.8mm~720mm)
・4K 60P収録可能
・記録用メディアはSDカード
・電子式可変NDフィルター搭載

こちらが、伊丹空港でテスト撮影した際の映像です。4Kモニターでの視聴をお勧めします。

この映像をご覧になって、どのように感じられたでしょうか?

PXW-Z190は、望遠に強い4Kビデオカメラとしてとても期待していたのですが、残念ながら画質的には絶賛とは言い難いものでした。

・4Kならではの解像感があまり感じられない。
・思ったよりも映像にノイズがのる。
・CMOSセンサー×3ではあるが、暗さにあまり強くない。

上の映像の最後の部分にSONY DSC-RX10M3(1インチセンサーのデジカメ)との比較を入れましたが、明らかにDSC-RX10M3の方が画質は良好でした。

1/3インチという小型のセンサーのおかげで、高倍率ズームが比較的コンパクトに実現できてはいますが、1/3インチでは4Kの解像度で良好な画質を実現するのは難しいのでしょうか。PXW-Z190は業務用ビデオカメラなので、画質はある程度調整できますが、今回のテスト撮影では各種の調整項目はデフォルトのままです。解像感を調整するパラメータもあるのですが、解像感を強めるとノイズも強まります。業務機特有の調整項目を追い込んでいけば、もっといい感じに撮れるようになるのかもしれませんが、現時点では何とも言えません。PXW-Z190の価格を考えると、直ちに購入を決めるわけにはいかないという、とても悩ましい結果となってしまいました。

一方、良いところとしては

・最望遠でも色収差が出ない。
・電子式可変NDフィルターはとても便利。
・業務用ビデオカメラならではの良好な操作性。
・価格的に手頃なSDカードが使える。

といった点があげられます。私はHDでの撮影は基本しないので、HDでのテストはしていませんが、HDの業務用ビデオカメラとしてみればよい選択肢なのかもしれません。

4K 60Pだと128GBのSDカードで約105分記録可能でした。このカード1枚撮るのに、BP-U60バッテリーが1つ必要でした。なお、4K撮影した映像のフォーマットはXAVC-Lで、家庭用のビデオソフトでは編集できないので注意が必要です。

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