FZ1で撮影した写真の画像補正(2)

(2) 画像補正の実例

 ここでは、画像補正の実例をご紹介します。まずは、FZ1で撮影した写真(無修正)です。(写真をクリックすると拡大表示になります)

 発色は悪くないのですが、ISO 50で撮影したにもかかわらず、結構ノイズが気になります。

[1] ノイズの除去

 最初に、Neat Imageを使って、ノイズを除去します。Neat Imageの使い方は、英語版がこちらおよびこちら、日本語版がこちらにあります。

 Neat Imageでの作業は、(1) Input Image(画像読み込み)、(2) Device Noise Profile(ノイズパターンの分析)、(3)Noise Filter Settings(ノイズフィルタの設定)、(4)Output Image(画像の保存)の4ステップからなります。ノイズをどこまで除去するかは、(3)Noise Filter SettingsのNoise Reduction Amountsで指定します。デフォルトでは、High/Mid/Lowが100%、Yが60%、Cr/Cbが100%となっています。Yを100%にすると、すべてのノイズを除去しようとしますが、本来ならざらついた被写体までのっぺりとしてしまう等の副作用がでる場合があります。私は、通常はこのYの値だけを変更して、結果の調整をしています。
 
 下の写真は、上記のYを60%(デフォルトのまま)で処理した結果です。結果の保存は、その後の修正作業があるので、TIFF形式で行います。(ただし、フリーのデモ版の場合はTIFFでの保存はできないので、JPEGで保存。)

(TIFFフォーマットの画像はサイズが大きいので、ここではTIFFフォーマットの画像をJPEGに変換したものを掲載することにします。)

[2] 傾きの補正やトリミング

 これからの作業には、デジカメの達人 POWER+を使用します。まず、必要であれば、画像の傾きの修正やトリミングを行います。この例では、時に必要ないため、何もしません。

[3] 不要なものの消去

 次に、写真に余分なものが入っている場合には、消してしまいます。今回は、飛行機の向こう側にある柱のようなもの(ライト?)が邪魔に感じるので、消してしまいます。

 デジカメの達人では、このような時、ブラシツールの「クローン」ブラシを使用します。空をコピー元に指定して、柱をマウスでなぞると、柱を消すことができます。

(下の画像は、柱を消している途中のものです。)

(下の画像は、柱を全て消してしまったものです。)


[4] 色調やコントラストの調整

 次に、写真の色調やコントラストを調整します。今回は、比較的よく撮れている写真なので、デジカメの達人の「自動補正」機能を使いました。

(下の画像は、「自動補正」実行後のものです。)

[5] ホームページ用に画像を縮小

 次に、ホームページ用に画像を縮小します。オリジナルの解像度は1600×1200ですが、ホームページ用に800×600に縮小します。

(下の画像は縮小した後のものです。)

[6] 画像のシャープ化

 画像は拡大だけではなく、縮小した場合にも劣化します。縮小時の画像の劣化を補うため、最後にアンシャープマスクをかけて、画像をシャープにします。この処理は、必ず画像のサイズを変更した後に行います。ただし、やりすぎるとせっかくの写真を壊してしまう(不自然にエッジが立ってしまう)ので注意。

(下の画像はアンシャープマスクをかけた後のものです。)


[7] 完成画像の保存(JPEG形式)

 ここまでの作業は、全てTIFF形式またはDCM形式(デジカメの達人独自のフォーマット)で行い、作業途中の中間画像の保存による劣化を防ぎます。全ての画像補正が終了したら、最終結果をJPEG形式で保存します。

投稿者 webmaster : 2003年02月23日 02:01 | コメント (0) | トラックバック (0)

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