FZ1ってどんなカメラ?(2)

(2) 光学式手ぶれ補正機構の威力は絶大

 FZ1の光学式手ぶれ補正機構は、かなり優秀です。日中の撮影で、静止した被写体であれば、420mm相当の最望遠で手持ち撮影しても、まずブレません。
 下の写真は、手ぶれ補正をON/OFFした時の比較です。(写真をクリックすると拡大表示になります)


望遠420mm相当、シャッター速度1/25秒。
手ぶれ補正ONなら、ほとんどぶれません。
(ちょっとピントが甘いですが、お許しを・・・)


手ぶれ補正OFFだと、こうなります。

 一眼レフカメラの交換レンズについているIS(Image Stabilizer)は、三脚使用時はオフにした方がよいものもあると聞いたことがありますが、FZ1の手ぶれ補正機構は、三脚使用時も有効にはたらくようです。また、夕暮れ時や室内など、光量が不足しシャッター速度が遅くなりがちな時にも、大きな効果を発揮します。

 デジカメの場合、ISO感度を上げるとノイズが目立つようになります。FZ1は特にその傾向が顕著ですが、光学式手ぶれ補正機構のおかげで、ISO感度を50や100に固定しても、かなり薄暗くなるまで手持ちで撮れます。
 私は、FZ1の他にSONYのCyber-shot DSC-P5を持っていますが、こちらだと、暗い場所ではすぐに手ぶれ写真を量産してしまいます。FZ1に慣れてしまうと、ほかのカメラでは撮影がつらくなってしまうのではないかと思えるほどです。

(3) シャッタータイムラグが少ない

 デジタルカメラのシャッタータイムラグは大きいのが通例で、たとえば水族館のイルカショーで、ジャンプの頂点でシャッターを押したつもりでも、写った写真は既に着水態勢に入っているといったことがよくあります。少なくとも、SONYのCyber-shot DSC-P5では、そんな感じでした。

 一方、FZ1のレスポンスはかなり良好です。カタログスペックではシャッタータイムラグ0.1秒とのことですが、概ね狙ったタイミングの写真が撮れます。私にとっては、離着陸する飛行機の撮影をする上で、カメラのせいでタイミングをはずすことはないというのは、大きな魅力です。

(4) 長時間撮影が可能

 私の場合、128MBのSDカード 2枚と、交換バッテリー 2個(うち1個は製品に付属)で撮影しています。128MBのSDカード 1枚で、1600×1200(高画質モード)約150枚を撮影できますが、150枚撮影してもバッテリー1個を使い切ることはほとんどありません。バッテリーの持ちがいいと、撮影時の精神衛生上、とても楽です。

(5) 200万画素機ですが、ホームページ用の写真や2Lサイズ程度までの印刷なら問題なし

 最近の高画素化の流れの中では、200万画素というのはもう当たり前、
6万円という実売価格からすると300万画素ぐらいは欲しいという感じかも知れません。しかしながら、実際のところ画素数に関しては、200万画素もあれば通常の用途であれば十分という気がしています。
 FZ1の場合、記録画素数は最大で1600×1200ですが、パソコンのモニター上で見たり、ホームページ用の画像を作成するには、十分すぎる解像度です。印刷に関しては、カラーインクジェットプリンタを使って、2Lサイズ程度の用紙に印刷するのであれば、特に不満は感じません。
 もちろん、コンテストへの出品とか、A4またはそれ以上のサイズで印刷しプレゼンに使用するといった用途に使うのであれば、もっと別の機種を選択した方がよいでしょう。

投稿者 webmaster : 2003年01月28日 08:00 | コメント (0) | トラックバック (0)

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