SONY FDR-AX700 テスト撮影

現在使用中のSONY FDR-AX1の後継機として、PXW-Z190を考えていたのですが、レンタルしてテストした結果はあまり良いとは言えないものでした(こちらの記事参照)。

もう1機種、気になっていたのがFDR-AX700です。こちらもレンタル可能だったので、正月休みを利用して、羽田空港でテスト撮影をしてみました。

SONY FDR-AX700

SONY FDR-AX700

FDR-AX700の仕様で、特徴的なところは以下の通りです。

・1インチ CMOSセンサー
・光学12倍ズーム(35mm換算 29mm~348mm)
・全画素超解像ズームを併用すると4Kで18倍ズームになる(~522mm)
・4K 30P収録可能
・記録用メディアはSDカード
・NDフィルター搭載(3段階)
・業務機と同様の画質調整ができる
・リモート端子があり、業務用のズームリモコンも使える

飛行機の撮影を想定した場合、光学ズーム348mmでは不足なので、全画素超解像ズーム(クリアイメージズーム)を常用することになります。テストのポイントは、このクリアイメージズームの画質が常用に耐えるか?でした。

こちらが、羽田空港で撮影した際の映像です。4Kモニターでの視聴をお勧めします。

テストした結果ですが、FDR-AX700の画質は、コンシューマ機としてはトップクラスだと思いました。光学ズームの範囲で使うなら、ほぼ不満は出ない機種ではないでしょうか。デフォルトだと輪郭強調(ディティール)が強すぎるので、今回は調整の時間がありませんでしたが、少し弱めに画質調整するといい感じになるように思いました。上のサンプルは、全カット手振れ補正オン(スタンダード)で撮りました。手振れ補正の効き方は良好でした。

肝心のクリアイメージズームですが、一般的にみれば十分に許容範囲の画質だと思います。とはいえ、デジタル処理による拡大なので、繊細な描写は苦手です。私の手元にはFDR-AX1とDSC-RX10M3があります。操作性重視の局面で、FDR-AX1の代わりにFDR-AX700を使うかと言われると、望遠時の画質の違いでかなり悩むというのが正直なところです。操作性よりも画質を重視する局面であれば、迷わずDSC-RX10M3の方を選びます。望遠重視の4Kビデカメラ選びは、本当に選択肢が乏しくて困ります。

SONY FDR-AX1

SONY FDR-AX1

SONY DSC-RX10M3

SONY DSC-RX10M3

私の場合、主な被写体は旅客機、たまに軍用機(航空自衛隊基地の航空祭など)です。SONY PXW-Z190、FDR-AX700の2機種をテストしてみたのですが、私の用途ではどちらも導入は慎重にならざるを得ないという結果になりました。旅客機の撮影であれば基本はDSC-RX10M3、航空祭の撮影であればDSC-RX10M3またはFDR-AX1を使うという現状は継続となりそうですが、光学ズームの範囲内で使うのであればFDR-AX700はよいカメラだと思うので、サブ機として導入するかもしれません。もう少し悩みたいと思います。

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