神戸空港・伊丹空港遠征(10月23日)

 前回の記事でご紹介した動画ですが、実は、神戸空港で撮影したものでした。10月23日(日)、神戸空港と伊丹空港に遠征を行ったので、その時の様子をご紹介します。

 この前の週末、10月22日(土)、23日(日)は、事前の予報では日本全国どこも概ね雨や曇りだったので、自宅で今まで撮影したカットの整理をしようと思っていたのですが、10月22日(土)の夕方に翌日(23日(日))の予報を確認すると、関西方面が晴れマークになっていました。

 関空に787を撮りに行こうか。一瞬、そう思ったのですが、予報では風向きが微妙で使用滑走路が24Lになるかどうかは自信が持てず。どうせ関空に行くなら、24Lの確度の高い時にしたいということで、今回はパス(もっとも、実際には24Lになったようですが・・)。

 私の遠征候補先で関西方面というと、伊丹や関空のリトライに加えて、神戸空港がリストアップされていました。神戸空港は、神戸市の中心部三宮の南8km、ポートアイランド沖南側の人工島に建設された空港です。開港は2006年2月で、愛称は「マリンエア」。神戸空港にはまだ行ったことがなかったのですが、それには理由がありました。神戸空港は海上空港で、滑走路は東西の向き(09/27)に設置されています。撮影ポイントとしてはターミナルビルの展望デッキぐらいしかない、展望デッキには高いフェンスがあって小さなカメラ穴からしか撮影できない、しかもターミナルビルは滑走路の北側にあるので、終日逆光。事前情報ではあまり良い成果が期待できそうになかったため、遠征の優先順位が低くなっていたからです。

 ただ、直近の神戸空港の状況を改めて調べてみると、ANAの他にスカイマークが就航していてそれなりにトラフィックがあり、また、空港の西の端に興味深い施設ができたとのこと。一度行ってみるのもおもしろそうだ、行ってみて今一つなら伊丹に移動しようと考えて、神戸に入り伊丹から帰るという遠征プランにしました。22日の夜に、翌日の飛行機とレンタカーを予約。東京から神戸や大阪に行く場合、飛行機は新幹線と競合するので、前日に予約しても運賃は新幹線とさほど変わらないのがありがたいところ。

 10月24日(日)、ANAで朝6:25に羽田を出発。神戸には7:40頃に到着しました。羽田を離陸後、いつまでたっても雲で地上が見えない状態。これはまずいのでは、といやな感じがしていたところ、神戸空港への着陸間際になって急に雲が消えて一面に青い海が見えてきました(!)。下は空港周辺の地図で、クリックすると拡大表示になります。赤字でA、Bとあるのは、実際に撮影を行ったポイントです。

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神戸空港の地図

 空の様子は刻々と変化するので、飛行機を降りた後、レンタカーを借りるのは後回しにして、まずはターミナルビル屋上にある展望デッキ(A地点)へ。

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神戸空港の展望デッキ(一段高いところにある、展望レストランの入り口からの眺め)

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神戸空港の展望デッキのフェンスの様子

 朝早いこともあって、人はほとんどいません。空には見事な青空が広がっていますが、エプロンや滑走路は濡れていて、雨上がりであることを示しています。展望デッキのフェンスの撮りにくさは事前情報通り。ただ、滑走路に向かって右の方に、一段高い所があります。階段を上っていくと、展望レストラン(お寿司屋さん)の入り口。ここからだと、フェンスの上から神戸空港を一望することができます。展望レストランの開店は午前11時なので、朝早い時間であれば撮影していても特に邪魔にはなりません。

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ANA 767のプッシュバック

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ランウェイ27に向かうANAの767

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ANA A320のプッシュバック

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ランウェイ27で離陸するANAのA320

 風向きは弱い西風で、離陸機はランウェイ27を使用。確かに逆光なんですが、逆光には逆光なりの良さもあったりするので、これはこれで楽しめます。
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ランウェイ09に着陸したSKYMARKの737

 神戸空港では、着陸には09を使うことが多いようです。

 しばらくすると、雲が増えて、太陽の光が遮られてしまいました。離着陸の切れ目になったので、レンタカーを借りて、今度は空港島の西の端(B地点)に移動。10:00過ぎに到着しました。

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空港島の西の端にある人工の入江の周辺

 ここには人工の入江と「ラヴィマーナ神戸」という結構式場があり、海外のリゾート地のような雰囲気。着いた時は雲り空だったのですが、しばらくするとまた青空が広がってくれました。

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スカイマークの737の離陸シーン(動画はこちら

 ヤシの木や南国風の建物の背後から離陸するスカイマークの737。

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空港島の西の端にある堤防の上

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ランウェイ09の進入灯

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明石海峡大橋

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ランウェイ09に着陸するスカイマークの737

 堤防の上には高いフェンスがあるので、09へのアプローチ機をまともに撮影するには、3~4段の脚立が必要です。今回は、不覚にも脚立は持ってきていませんでした(残念・・)。

 空は晴れたり曇ったりを繰り返していました。12:00を過ぎると、着陸機もランウェイ27を使うことが多くなりました。ここは晴れた時の風景がとても美しいので、晴れているタイミングで離着陸機を撮ろうとついつい長居をしてしまいました。13:00頃、ここでの撮影を切り上げて車に戻り、再度ターミナルビルへ。

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神戸空港の管制塔

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神戸空港のターミナルビルに隣接するポートライナーの駅

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神戸空港のターミナルビルの入口

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神戸空港ターミナルビル2F 出発ロビー

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神戸空港ターミナルビル3Fからガラス越しに撮ったSKYMARK 737のプッシュバック

 最後に管制塔やターミナルビルの内外、ターミナル3Fからのガラス越しのプッシュバックなどを撮影。14:30頃、神戸空港を後にして伊丹空港に向かいました。

 神戸空港から伊丹空港までは、高速道路を使って約1時間です。途中、空はほとんど雲に覆われ、高速道路を走っている時には、一時小雨がぱらつきました。

 15:30頃、伊丹空港に到着。普通ならスカイパークや千里川土手に行くところなのでしょうが、空もぱっとしないので、まずは手元にカットのストックがないターミナルビルの内外を撮影。

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伊丹空港のターミナルビルの内外

 伊丹空港には旅客用のターミナルビルが2つあり、南ターミナルをANAとIBEX、北ターミナルをJALグループと天草エアラインが使用しています。
 そうこうしているうちに、16:30頃になると、西の空が急に明るくなってきました。これは美しい夕暮れの空を期待できるかも知れない。千里川土手に移動するべきか。しかし、移動しているうちに一番よい空を撮り逃してしまう恐れもある。少し迷いましたが、撮影場所は移動せずに済むターミナルビルの展望デッキに決定。

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伊丹空港の展望デッキから見た、この日の夕暮れ

 雲の隙間から夕陽の光が差し込み、とても美しく幻想的な空になりました。

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ANAの777の離陸シーン

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滑走路に向かうJALの777

 日没後、18:30過ぎに撮影を終了。レンタカーを返却し、20:20発のANA便で東京への帰途に就きました。

 神戸空港ですが、思っていたよりも楽しい撮影ができました。撮影ポイントは限られるものの、逆光という条件を逆手にとって、朝方や夕方に狙うのが良さそうです。いつになるかは分かりませんが、今度来るときは、脚立&大型三脚持参の完全装備でトライしようと思いました。神戸空港に長居をしてしまったので、伊丹空港での撮影時間は短かったのですが、どうしても欲しかったターミナルビル内外のカットや、思いがけず美しい夕暮れの空に出会えたので、これはこれで有益な遠征となりました。

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