「千歳の雪の中できちんとフライトできれば、・・・
たぶん世界中、雪で恐れるところはどこもないでしょう。」
最近、講談社で文庫になった「空港 25時間」(鎌田慧著)の中で紹介されている、機長Aさんのコメントです。
パイロットの立場からすると、国際線よりも国内線の方が技術的には難しいそうです。日本は四季があって、変化があるからだとのこと。特に冬の新千歳空港のような雪は困る。雪が降れば滑走路は滑りやすくなる。着陸時もそうだし、誘導路をタキシングする際も難しい。アイスバーンになっていようものなら、滑りやすく、とても怖いのだそうです。先日完成した、新千歳空港のBlu-ray/DVDの中でも、
雪の中を着陸するANAのポケモンジェットが、滑走路にタッチダウンした瞬間
上の写真の、誘導路のアップのようなシーンがあったことを思い出しました(写真はクリックすると拡大表示になります)。撮影している立場からすると、これぞ新千歳の冬景色だと感じるのですが、運航する立場からすると、このような状況はできれば避けたい。一番下の写真のように誘導路が凍り付いているような時は、やはり細心の注意を払って機体を動かしているのだということが改めて分かりました。