かたちあるものは、いつか壊れる

 ここのところ、ビデオ編集用のパソコン周りでトラブルが続いていて、復旧作業に忙殺されています。おかげで、新作ビデオの作成もままなりません。

 まずは、ハードディスク障害。新千歳や伊丹など、遠征時に撮影した素材を大量にストックしておいたハードディスクが壊れて、読めなくなってしまいました。最近とても安くなった1TBのハードディスクを使っていたのですが、大容量なだけに故障時の被害は甚大です。主にHVDテープから取り込んだ素材を編集用に入れておいたものなので、再度取り込みを行えば復旧はできるのですが、そのためには何十時間もの取り込み作業が必要になります。何日かに分けて少しずつ取り込み作業を行うしかないのですが、また同様の障害が発生した時のことを考えるとぞっとするので、外付けのRAIDディスク装置を導入することにしました。

 導入したのは、センチュリーというメーカーのRAIDディスク装置(SATAボックスレイド EX35PM4B-PE)です。RAID機能を持つパソコン用の拡張カードがセットになった製品で、筐体の中には4台のハードディスクを格納できます。RAIDタイプとしては、0(ストライピング)、1(ミラー)、0+1(ストライピング+ミラー)、5(パリティ付きストライピング)が選択できます。今回は安全性最優先で、1TBのハードディスク4台を2台づつRAID1(ミラー)で設定することにしました。この設定では、同じ内容を2台のハードディスクに同時に書き込むため、どちらか1台のハードディスクが故障してもデータは保護されます。最悪の場合、RAIDディスク装置そのものが故障したとしても、中のハードディスクを取り出せば単体でも読める可能性が高いので、もっとも安全性が高い方式です。今回はこのRAIDディスク装置を2台を購入しました。2台の合計のディスク容量(実際に使える容量)は4TB(=1TB×4÷2(RAID1)×2)です。

 次に、パソコンの予備機のトラブル。HDVテープからの長時間の取り込み作業を行う場合、メインで使っているパソコンが占有されてしまうのは困るので、これを機にパソコンの予備機を強化することにしました。以前からある予備機のCPUはPentium D(クロック3GHz)で、AVCHDを扱うには非力なのですが、HDVの編集作業には支障なく使えます。そこで、この予備機を単独でもそれなりに使えるようにしようと、Blu-rayドライブを新たに購入して増設しました。ところが、それにBlu-rayディスクを入れて再生しようとすると、再生用ソフトのWinDVDがBlu-rayディスクを認識してくれません。「なぜ?」ということで丸一日試行錯誤したのですが、原因はビデオカードの性能不足でした。予備機についていたビデオカード(GeForce 6600)のスペックではBlu-rayディスクの再生はできず、WinDVDがそれをチェックして再生しないようにしていたことが判明。ビデオカードを新しいもの(GeForce 9400)に交換したところ、普通に再生できるようになりました。

 最後に、ビデオカメラの故障。パソコンの予備機の準備も整い、HDVテープの取り込みを開始しようとしたら、今度はiLinkでつないだビデオカメラ(SONYのHC1)をパソコンが認識してくれません。昔のDVカメラをつなぐと正常に認識するので、パソコン側ではなくビデオカメラ側の問題です。こうなるともうHC1を修理に出すしかなく、戻ってくるまでの間、取り込み作業は出来なくなってしまいました。

 ということで、完全復旧には今しばらくの時間がかかりそうです。

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