DVD「飛行機を創る人 ボーイング」

 11/15(土)、映画「ハッピーフライト」が封切られましたね。ところで、関連商品のDVD集「FLY!FLY!FLY!」の中からもう1本、「飛行機を創る人 ボーイング」をご紹介します。


 アメリカのシアトルにあるボーイングの工場と、名古屋にある三菱・川崎・富士の各重工の工場を訪ね、飛行機の部品の製造過程や組み立ての過程を取材。ボーイングの工場では、製造ラインの効率化をトヨタの技術者が指導していて、「カイゼン」とか「カイカク」とかいう単語がボーイングの技術者の口から出てきます。また、開発中・製造中の新型機「787」では、飛行機全体のかなりの部分の製造を日本の企業が担当していて、ボーイングと日本企業との密接な関わりが実感できる内容となっています。

 世界的に見ると、飛行機の販売機数ではエアバスとボーイングが熾烈な競争を展開しています。日本のエアラインではボーイング製の機体が大多数を占めていて、このような国はもはや少数派なんですが、製造面でのボーイングと日本企業との関わりが大きくなっていることが、遠因の一つになっているのかもしれませんね。

 ただ、機体の一部を製造する(日本企業)のと、機体全体を設計・コーディネートして製品として完成させる(ボーイング)のとは、別次元の仕事ではないかという気もして、私的には三菱重工の国産ジェット旅客機「MRJ」の成功を切に祈りたいと思います。787はもはや準国産だからなどという甘言に惑わされてはいけません(笑)。はっきりいって、航空機産業は日本が世界に遅れをとっている数少ない分野の一つです。こういう分野(だけ)は、国策として、もっとなりふりかまわないやり方をしてもよいのではないかと思ってしまいますが、どうでしょう?

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