新千歳(2008)撮影準備 (3)

 ビデオカメラの防寒・防水・防雪用カバーの改良版が完成しましたので、ご紹介します。このカバーは、真冬の新千歳空港での撮影を想定し、氷点下の吹雪の中でも撮影が可能なようにと作りました。





 私の使っているビデオカメラはSONYのHDR-HC1なんですが、市販品だとそれに合う防寒用カバーが見つからないので、前回に引き続き自作しました。材料は、前回と同じく、軟質プラスチックの書類フォルダーと梱包材のエアクッションです。それらをビデオカメラおよび三脚の運台の形に合わせて切り抜き、ビニールテープで貼り合わせて作りました。

 撮影のスタート、ストップ、ズーム操作などは、パン棒に取り付けてあるリモコンで行います。ズームレンズの根元に、オートフォーカスのオン・オフのスイッチがあるため、それの操作ができるように、開閉式の小窓を設けてあります。




 HC1は、動作保証温度が0℃~40℃なので、カバー内部の温度を0℃以上に保つ必要があります。この防寒用カバーは、カバー内部やビデオカメラのバッテリーに使い捨てカイロを貼り付けてから、ビデオカメラの上からかぶせる形で装着します。カイロの熱でエアクッションの中の空気が温まって保温効果を発揮し、ビデオカメラを寒さから守ってくれます。


 液晶モニター全体が見えるように、カバーの形状を工夫しました。ファインダーも見えるようにしました。HC1では、液晶モニターがタッチパネルになっていて、それを使ってビデオカメラの設定を行います。このカバーはやわらかいので、カバーの上からタッチパネルの操作を行うことができます。


 また、液晶モニターを見やすくするため、プラスチックの板を張り合わせてフードも作りました。フードの内側は、つや消し黒で塗装してあります。フードはマジックテープで着脱が可能です。


 外部マイクが付けられるように、カバーの上部に穴を開けてあります。この外部マイクは、ウインドジャマーが付いています。北海道の雪はパウダースノーで、ウインドジャマーに付いた雪は融けたりしないので、吹雪の中でもマイクを付けたまま撮影ができます。


 カバー内部の温度を確認できるように、温度計を取り付けてあります。

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