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Digital Cinema Camera Archive

関西空港でテレコンレンズのテスト

こちらのブログへの投稿間隔がかなり空いてしまいましたが、久しぶりに動画&機材の紹介を。2014年9月19日、関西空港の展望ホール「スカイビュー」から撮影したUnitedの787-8の離陸シーンです。この動画は、下の写真の機材で撮影しました。GH3 + 100-300mm + DMW-LT55 で、35mm換算約1,000mm相当の超望遠になります。テレコンレンズは、色収差や画像の周辺部の解像度低下が問題になりがちですが、この組み合わせの結果はなかなか良好でした。

GH3-telecon-1

GH3-telecon-2

Panasonic DMC-G6 2nd Impression

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Panasonic DMC-G6 + 14-140mm レンズキットに関する、動画撮影時の使用感の続報です。

Panasonic DMC-G6 + 14-140mm F3.5-5.6 の組み合わせに関してですが、離着陸機をフォローする際のオートフォーカス(AF)の精度は GH3 + 100-300mm F4.0-5.6 と比べると若干ですが劣ります。G6 の場合、長回しをすると、途中AFが微妙にふらつくケースがあります。GH3の場合、こうしたふらつきはほぼ皆無なので、さすがGH3という感じです。もっとも、これは少しのフォーカスずれでもNGカットになる商業作品などに使用する場合の話で、不安ならマニュアルフォーカスで撮ればよいという話でもあります。手持ちでホームビデオ的につかう場合には、まったく問題にならないでしょう。

G6 の Full HD(60P)でEXテレコンを使用した際の画質ですが、若干ですが荒れた感じになるので、常用するのは厳しいという印象です。やはり、100-300mmのレンズを付けて、35mm換算1000-1200mmといった超望遠が必要な場合に使うというのが正しい使用法です。レンズ交換ができないビデオカメラ(例えば私が持っているSONYのHDR-520V)だと、そうした場合にはテレコンバージョンレンズを付けるのですが、それと比較すると色収差や解像感の低下がほとんど発生しない点がとても良いです。

基本的な動画の画質ですが、G6 は AVCHD 28Mbps、GH3 は MOV 50~72Mbps です。撮れた映像の解像感や透明感の違いは、見比べればはっきりと分かります。暗所性能についても、やはりGH3の方が数段優れています。とはいえ G6 は、コストパフォーマンスという点ではとても素晴らしい機材です。サブカメラとしては十分に使えるレベルであり、うまく活用していきたいと思います。

Panasonic DMC-G6 Lens Kit

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私の動画撮影時の主力機材は、PanasonicのGH3というデジタル一眼なんですが、高倍率のズームレンズとサブカメラが欲しくなり、先日G6のレンズキット(付属レンズは14-140mm(換算28-280mm))を買いました。写真は、そのG6のレンズキットに、オーディオテクニカのAT9941という外部マイクをつけたところです。

このレンズキットの実売価格は約83,000円。14-140mmのレンズは単体で買うと約67,000円。つまりレンズキットにすると、G6が16,000円ほどで手に入ることになります。

このG6は、動画撮影にとても適したカメラで、オートフォーカスにも不安がありません。EXテレコンという機能を使うと、わずかに画質は劣化しますが、Full HDかつ60Pで2.4倍の望遠撮影が可能となります。つまり、換算28-280mmのレンズを、28-672mmのレンズとして使えることになります。先日、YouTubeにアップした雪の羽田空港の一連の動画は全て、このG6のレンズキットで撮影しました。

YouTube の飛行機動画をチェック

j-sky-on-toutube-top
j-sky on YouTube

 当サイト(j-sky)は、YouTubeチャンネルも持ってますが、YouTube自体は普段、あまり熱心にチェックしていません。ということで、昨日は久しぶりに少し時間をかけて、飛行機関連のチャンネルを中心にYouTubeをチェックしてみました。

 私の現在の主力機材はGH3、たまにEOS MOVIEです。デジタルシネマカメラ(=動画を撮影できるラージセンサーのカメラ)で撮影した動画は、レンズのキレや発色の良さですぐに分かるのですが、これらで風景や人物ではなく、飛行機を本格的に撮影しているチャンネルは見つかりませんでした。デジタルシネマカメラ(例えばGH3)のセンサーやレンズの性能は、50~60万円クラスの業務用ビデオカメラをも凌駕しますが、ビデオカメラと比べると扱いが難しいため、使っているのはプロの人たちが中心です。YouTubeでは、デジタル一眼で試しに撮ってみたといった感じの動画はそこそこありましたが、手持ち撮影だったり、シャッタースピードが速すぎてパラパラ感が目立ったり、オートによる不連続な露出変化が気になったりで、高画質を最大限に生かすべくマニュアル撮影してまで使いたいという人は、まだほとんどいないのが実情のようです。

 YouTubeは、手軽に撮影して素早くアップロードするといった使い方が向いているメディアです。速報性のある動画が注目されやすく、短い動画を頻繁にアップロードする方が多くの人に見てもらうには有利な仕組みになっています。そうした動画の撮影・公開にモチベーションを感じる人にとっては格好のメディアで、その種の撮影にはハンディタイプでオールインワンのビデオカメラの方が適しています。デジタルシネマカメラでじっくり撮影し、時間をかけて丁寧に編集しようという人は、いたとしても膨大な数の動画の中に埋もれてしまうので、見つけられなかったのかも知れません。

Panasonic LUMIX DMC-G6

pana-G6

 先日、PanasonicからG6という新しいカメラが発売になりました。このカメラですが、

 (1) AVCHD 1920×1080 60p 28Mbpsでの動画撮影が可能
 (2) マニュアルでの動画撮影が可能
 (3) 外部マイクが使用可能
 (4) EXテレコン使用時でも60pで撮影可能

というスペックで、なかなか魅力的なカメラです。特に(4)目当てで思わず衝動買いしそうなんですが、今のところは何とか思いとどまっています(笑)。

 私の現在の主力機材はGH3です。暗所性能は、G6よりもGH3の方が良いでしょうが、G6はGH2よりもかなり改善されている模様です。動画撮影時のAF性能がGH3並みなら、たいていの場合、G6で十分かもしれません。G6の実機をテストできる機会があれば良いのですが・・。

GH3 のユーザーインタビュー

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 一週間ほど前になりますが、Panasonicさんが、GH3のユーザー登録をしている人に対して、実際に使ってみての感想を聞く(ネットでの)アンケート調査を行いました。GH3は現在の私の主力機材なので、良いところ/改善して欲しいところの両面に関して、かなり真面目にお答えしました。

 そのせいかどうかは定かではありませんが、Panasonicさんから、今週末に対面インタビューをしたいというご連絡をいただきました。対面インタビューには、それなりの人数のユーザーを集めようとしているようです。私としては、メーカーに直接リクエストを伝えることのできる良い機会なので(その効果のほどは未知数ですが(笑))ご協力することにしました。ただ、その場で話される内容は、守秘義務があり公開できません。悪しからずご了承下さい。

Panasonic LUMIX DMC-GH3 使用レポート

GH3-Body

 少し前の記事で、Panasonic LUMIX DMC-GH3 を「1ランク上の高画質を求める多くの方にお薦めできる機材」として紹介しました。今回は、その理由について説明したいと思います。

 ただ、最初にお断りしておきたいのですが、動画の画質の評価は絶対的なものではなく、どのあたりで満足できるかは個人差が大きいと思います。撮影した映像の用途や、撮影機材にかけられるコストによっても、妥当なレベルは変わります。以下の説明にあたっては、「大型の液晶テレビやプロジェクタでの観賞を想定し、地上波デジタル放送や市販のブルーレイディスクと比べても遜色のない画質の映像を、個人レベルで入手可能な機材で撮影できること」というのがベースにあります。さらに、被写体は旅客機を想定しているので、「超望遠で高速に移動する被写体を撮影できること」という条件が加わります。家庭用のハイビジョン・ビデオカメラもそれなりに高性能なので、その映像に特に不満を感じていないという方に対しては、あまり有意義な記事とは言えません。以下は、その前提でお読みください。

 カメラの画質を左右する要因としては、大きくは①レンズ、②センサー、③記録フォーマットの三つがあると言われています。高画質を実現するには一般的には、大口径のレンズで、大型のセンサーを使い、高い解像度・ビットレートの記録フォーマットで記録するというのがセオリーとなります。動画撮影が可能なデジタル一眼レフの登場が一つの契機となって、ラージセンサーを搭載した「デジタルシネマカメラ」と呼ばれる多くの製品群が登場しました。これらはいずれも、従来のビデオカメラよりも桁違いに大きなサイズのセンサーを搭載しています。センサーのサイズと、それぞれの代表的な製品をまとめたのが、下の図表です。

sensor-size
センサー/フィルム サイズ比較 : PDFファイルによる拡大表示はこちら

 オレンジがデジタル一眼カメラ、青が映画撮影用のカメラ、緑がビデオカメラのセンサー/フィルムのサイズです。家庭用のビデオカメラの多くは、1/3インチ程度のとても小さなセンサーを使用しています。私が今まで使っていたSONYのHDR-XR520V(センサーのサイズは1/2.88インチ)もこのクラスに該当します。その小さなセンサーでハイビジョンの高解像度撮影を実現していますが、一つ一つの画素は極小化し、各画素が受けられる光量は少なく、映像信号の処理にも余裕がありません。その結果、白トビや黒ツブレが起きやすく、のっぺりした映像になりがちで、暗いところではノイズが目立ちます。特に旅客機は白い塗装の機体が多いため、白トビしやすく、撮ったものを後で見てがっかりする場合があります。センサーのサイズが小さいため、小型のボディに小型の高倍率ズームを搭載できていますが、小さなレンズは受光量や(光学的な意味での)解像度の面では不利です。また、高倍率ズームと高画質は基本的に両立しません。家庭用のビデオカメラで撮影した映像が、ハイビジョンと言う点では同じなのに、デジタル放送や映画のブルーレイディスクの映像と比べるとチープに見えてしまうのはそのためです。

 センサーが大きいと、受光量が増えて暗さに強くなります。明暗や色調の再現性という点でも有利となり、映像の表現力が増して画質が向上します。しかしながら、ラージセンサーのカメラにも不利な点はあります。センサーが大きくなると、カメラ本体はもちろん、レンズも大型化して重くなり、使い勝手の良い高倍率のズームレンズは実現が難しくなります。家庭用のビデオカメラは、小さなセンサーを採用しているがために、小型軽量のボディや高倍率のズームレンズを低コストで実現できているのです。デジカメでも、超望遠撮影ができる高倍率ズーム機がいくつか商品化されていて、私も Nikon の COOLPIX P510(42倍ズーム)という製品を持っていますが、センサーのサイズが1/2.3インチと小さいのは、同じ理由によるものです。

 家庭用ビデオカメラに比べれば、業務用のビデオカメラの画質は優秀で操作性も良好ですが、とても高価です。しかも、望遠に強いコンパクトな製品(センサーのサイズは1/3インチのものが多い)を作ろうとすると、どうしてもセンサーを小さくせざるを得ません。23倍ズームを搭載した望遠に強い最新型の業務用ビデオカメラ(JVC GY-HM650)を実際に試用してみましたが、画質だけを比べれば、ラージセンサーのカメラには勝てませんでした。これは究極的には、われわれユーザーに画質をとるか、使いやすさをとるかの選択を迫ることになります。

 さて、本題のGH3ですが、以前の記事で二つのサンプル映像をご紹介しました。


サンプル① 日中


サンプル② 夕暮れ

 上の二つのサンプル映像の撮影に使用したレンズは、LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6/MEGA O.I.S です。撮影モードは MOV 1920×1080 60P 50Mbps オートフォーカス(コンティニュアスAF)で撮影しました。このレンズは、35mm換算では200-600mmに相当します。GH3で旅客機を撮影する場合、この100-300mmが常用レンズとなるため、このレンズの写りやオートフォーカスの追従性、手ブレ補正機能のフィーリングなどは極めて重要です。結果はご覧の通りですが、その価格や軽さからは想像できない、とても優秀なレンズです。

 GH3のセンサーはマイクロフォーサーズで、EOS Kiss X6i の APS-C と比べればやや小さいのですが、動画に関しては解像感が高く、EOSと比べても優劣つけがたいレベルです。サンプル①で空にグレーディング(階調の不連続による縞模様)が出にくい点、サンプル②で旅客機のライトのゴーストが目立たない点などは、EOSよりもむしろ優れています。

 サンプル①は、成田空港の34Lエンドで撮影しましたが、離陸機が頭上を飛び越えていくところをフォローしたもので、難度のかなり高い撮影です。レンズの手ブレ補正機能をONにしての撮影ですが、このシーンがこのように安定して撮れる(撮影時の手ブレ補正の効き具合がとても良い)ことは重要なポイントです。オートフォーカスの動体への追従性は、ビデオカメラと比べても遜色がありません。特にサンプル②のような暗さでもオートフォーカスで撮れてしまうところなどは、普通のビデオカメラを凌駕しているのではないでしょうか。

 今回は、夜間撮影のサンプルを追加でご紹介します。


サンプル③ 夜間

 このサンプル映像の撮影に使用したレンズは、LUMIX G X VARIO 35-100mm/F2.8/POWER O.I.S です。恐るべきことに、この映像もオートフォーカスで撮影しました。さすがにこの暗さだとフォーカスが迷う場面が出てしまうので、その部分はカットしましたが、ここまでオートフォーカスで撮影できるのは驚きです。成田空港は周囲が暗くて撮影条件は厳しいのですが、映像はとてもシャープで、ノイズもぎりぎり許せる範囲かと思います。

以前の記事では、CanonのEOSに関して、一般的なビデオカメラと比べた場合の制約条件として、

(1) オートによる動画撮影(シャッタースピード、絞り、ISO感度をカメラ任せにする)は、映像の明るさ(露出)が滑らかに変化しないため使えない。
(2) 動画撮影時のオートフォーカスは、遅くて精度も悪いので使えない。
(3) マニュアルフォーカスでズームする(画角を変える)と、フォーカスがずれる。
(4) 電動ズームはない。
(5) レンズ交換ができる/レンズ交換をしなければならない。
(6) 機材が増える/かさばる/重くなる。
(7) 大容量のバッテリーがないので、頻繁に交換が必要。
(8) 解像度1920×1080(いわゆるフルハイビジョン)だと、24Pや30Pでの撮影はできるが、60iや60Pでは撮影できない。

を挙げました。GH3の場合は、これらが以下のようになります。

(1) オートによる動画撮影(シャッタースピード、絞り、ISO感度をカメラ任せにする)は、使用するレンズによっては、映像の明るさ(露出)が滑らかに変化しない場合があるので、基本的には避けたほうがよい。(100-300mm の場合は、避けるべき)
(2) 動画撮影時のオートフォーカスは、ビデオカメラと同レベル。
(3) ズームする(画角を変える)とフォーカスがずれるが、撮影中にズームしてもオートフォーカスが外れないレンズがある。(100-300mm の場合、オートフォーカスは一旦は外れるが、すぐに合焦する)
(4) 電動ズーム付きのレンズがある。(ただし、ズームリモコンはない)

(5) レンズ交換ができる/レンズ交換をしなければならない。
(6) 機材は増えるが、比較的コンパクトで軽い。
(7) 大容量のバッテリーがあるので、交換頻度が少なくて済む。
(8) 解像度1920×1080(いわゆるフルハイビジョン)で、60Pや60iでの撮影が可能。特に60Pの高ビットレート(50Mbps)での撮影が可能。

 この色の部分がEOSと比べて有利な点で、総合的に見てかなり使いやすい機材だと思います。

 あと、GH3にはEXテレコンという注目すべき機能があります。これは画質をそれほど落とさずに2.4倍の望遠効果を得られる(30Pで使用可、60P/60iでは使用不可)という機能で、100-300mmのレンズを使えば、35mm換算で最大1400mm以上に相当する超望遠撮影が可能です。

 私が現在、GH3用に所有しているレンズは、以下のようなものです。(レンズの製品情報

 ・LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH./POWER O.I.S.
 ・LUMIX G X VARIO 35-100mm/F2.8/POWER O.I.S
 ・LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6/MEGA O.I.S.
 ・LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 ASPH./POWER O.I.S.

 GH3は、費用面でもEOSと比べて比較的入手しやすい機材です。下に、レンズとの組み合わせで、いくつかのセットプランを考えてみました。

プラン1: 225,000円 (日中および朝夕の撮影、フルレンジ)
 GH3 + 14-140mm/F4.0-5.8 ASPH./MEGA O.I.S (175,000円)
 100-300mm/F4.0-5.6/MEGA O.I.S. (50,000円)

プラン2: 270,000円 (日中および夜間の撮影、中・望遠レンズのみ)
 GH3 (125,000円)
 35-100mm/F2.8/POWER O.I.S (95,000円)
 100-300mm/F4.0-5.6/MEGA O.I.S. (50,000円)

プラン3: 345,000円 (日中および夜間の撮影、フルレンジ)
 GH3 + 12-35mm/F2.8 ASPH./POWER O.I.S. (200,000円)
 35-100mm/F2.8/POWER O.I.S (95,000円)
 100-300mm/F4.0-5.6/MEGA O.I.S. (50,000円)

 旅客機の撮影(望遠重視)の場合、とっかかりとしては、家庭用ビデオカメラとの写りの違いを日中だけでなく夜間も含めて十二分に実感でき、費用もそれなりに抑えられるプラン2がお薦めではないかと思います。

 マイクロフォーサーズのGH3は、性能、サイズ、価格のバランスがとてもよい撮影機材です。画質の面でも操作性の面でも、GH2からGH3になって、実に隙のない製品になりました。Panasonic純正のレンズも充実し、HD(1920×1080)の動画撮影用としては十分すぎるレベルに達していると思います。日中の撮影は、オートフォーカス使用で、ほとんど問題が生じません。とはいえ、改善してほしい点もいくつかあります。

(1) 60Pでも、EXテレコンを使って撮影できるようにして欲しい。
(2) 業務用ビデオカメラのようなズーム/フォーカスリモコンが欲しい。
(3) GH3はスマートフォンによるリモート撮影ができるが、撮影前のズームやフォーカスの制御はできても、動画撮影中の制御が一切できない。動画撮影中でも制御ができるようにして欲しい。できるなら、ズームやフォーカスの動きをプリセットして、自動制御したい。
(4) 100-300mm/F4.0-5.6 は、ズームリングの動きが固い。できれば電動ズーム化して欲しい。

 これらが改善されれば、GH3はほぼ完璧でしょう。

 EOSは、レンズはとても優秀ですが、カメラ本体は動画撮影用としては扱いづらいところがあります。カメラ本体を動画向けにグレードアップしようとするとCINEMA EOSになってしまうため、費用面で現実味がありません。ただし、EOSにあってGH3にないものに、以前紹介したManfrottoのフォーカスリモコンがあります。日中の撮影であればGH3でほとんど対応できるのですが、これがあるがために、夕暮れから夜にかけてのマニュアルフォーカスでの撮影は、GH3よりもEOSを使った方が安全確実です。また、そう遠くない将来、4Kの撮影機材が低価格化するだろうと予想されます。その場合は、手持ちのCanonのEFレンズ群が大いに活躍してくれそうな気がしています。

デジタルシネマカメラの新機材(3)

Lumix-GH3-1

 前回前々回の記事でご紹介した動画は、Panasonicのミラーレス一眼、Lumix DMC-GH3 で撮影しました。このカメラは、ラージセンサーのムービーカメラ(=デジタルシネマカメラ)として、現在、性能とコストのバランスが最も優れたカメラだと思います。CanonのEOSとの比較ではいくつかの長所・短所がありますが、EOSは動画撮影用としては誰にでもお薦めできる機材ではないのに対して、GH3はかなり扱いやすく(レンズを含めた)価格も比較的手頃であり、1ランク上の高画質を求める多くの方にお薦めできる機材です。

デジタルシネマカメラの新機材(2)

 前回の記事に引き続き、新しいラージセンサーのムービーカメラ(=デジタルシネマカメラ)で撮影した映像サンプル(その2)をご紹介します。今回は、成田空港で日没直後の時間帯に撮影したサンプルです。次回の上映会用の作品の素材として、タイ国際航空のA380の離陸シーンのカットが欲しくて撮影しました。撮影日は3月22日、成田での出発時刻は定刻が17:30、実際の離陸は18:00。この時期、日没は17:50頃なので、暗く厳しい撮影条件です。ホワイトバランスは、あえて太陽光に設定して撮影しました。

デジタルシネマカメラの新機材(1)

book-DCC
玄光社のムック「デジタルシネマカメラ完全攻略

 過去3回の記事で、CanonのEOSを使った動体の動画撮影ノウハウに関してご紹介しました。CanonのEOSは、一般的にはデジタル一眼レフと呼ばれるカテゴリーのカメラですが、私にとっては超望遠撮影が可能なラージセンサーのムービーカメラ(=デジタルシネマカメラ)です。なぜラージセンサーのカメラにこだわったかといえば、家庭用ビデオカメラに代表されるスモールセンサーのカメラの画質に満足できなくなってしまったからで、自分が撮影する動画の画質を抜本的に改善したいと思ったからです。

 私のカメラの用途は、もっぱら空港での旅客機の動画撮影です。使用するカメラは「高速で動く被写体の超望遠撮影ができること」というのが必須条件になりますが、これができるラージセンサーのカメラは、コスト面も含めて考えると、選択肢が極めて限られます。私がCanonのEOSを使い始めたのは2012年の6月ですが、その当時、選択可能な製品は事実上CanonのEOSしかありませんでした。

 しかしながら、ラージセンサーのムービーカメラ(=デジタルシネマカメラ)は日進月歩の状況にあり、現在はもっと良い選択肢があります。少し前にいくつかのカメラの撮影テストをして、業務用ビデオカメラの導入は見送りというお話をしましたが、その一方で、新しいデジタルシネマカメラは導入し、既に実戦投入中です。今回は、そのカメラで撮影した映像サンプル(その1)をご紹介します。

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