Home > 03 Report

03 Report Archive

SONY DSC-RX10M3 4K動画撮影テスト

SONY DSC-RX10M3

SONY DSC-RX10M3

SONY DSC-RX10M3(関西空港)

SONY DSC-RX10M3(関西空港)


SONY DSC-RX10M3 4K動画撮影サンプル1


SONY DSC-RX10M3 4K動画撮影サンプル2


SONY DSC-RX10M3 4K動画撮影サンプル3

空港で飛行機の撮影を題材に、SONY DSC-RX10M3による4K動画のテスト撮影を行いました。その結果をまとめたので、ご紹介します。

SONY DSC-RX10M3は、

・超望遠撮影が可能。(光学ズーム最望遠680mm+全画素超解像ズーム)
・飛行機のように高速で動く被写体を撮影するときでも手振れ補正機能が使える。
・美しい夜景が撮れる。
・ズームリモコンが使える。

といった点が特徴的なカメラです。

(1) ズームレンズ
4K動画の場合、28mm-680mm(手振れ補正スタンダードのとき)。開放F値はF2.4(ワイド端) -F4.0(テレ端)。

25倍ズームでありながら、最広角から最望遠までとてもシャープに写る。特に最望遠でも、画面の周辺部分の解像感の低下や色収差が見られないので、望遠を多用する飛行機の撮影にはとても適している。一方、航空祭でブルーインパルスの展示飛行を撮る場合、広角で撮りたい場合も多い。最広角が28mmというのもなかなかよい(本当は24mm、あるいはさらに広角が欲しい場合もあるのだが・・)。

DSC-RX10M3は広角から超望遠までレンズ交換なしで撮れるので、撮影チャンスを逃さない、撮影の自由度が上がるという点で大きなアドバンテージを持つ。競合機種にPanasonicのDMC-FZ1000やDMC-FZH1があるが、これらは4K動画撮影時の最広角が37mmないし36mmなので、広角側が足りない場合はワイコンを付ける必要がある。

ズームを動かすと開放F値が変わる。28mm F2.4で撮っている状態でシャッター速度固定なら、ズームアップすると画面は暗くなっていく。ズームアップしても明るさを変えないためには、F4.0以上に絞って撮る必要がある。

MF(マニュアルフォーカス)で最望遠でフォーカスを合わせ、ズームダウンしてもフォーカスがずれない。AF(オートフォーカス)でズーム操作しても、ピンボケしにくいので、1カットの中で、ズームダウン・ズームアップができる。ビデオカメラではあたりまえの機能だが、デジカメやデジタル一眼の交換レンズでは、一般的にズームを動かすとピンボケすることが多いので、DSC-RX10M3のズームレンズは動画撮影に向いている。

(2) 全画素超解像ズーム
4K動画の場合、全画素超解像ズームを使うと最望遠が1,360mmになる。全画素超解像ズームの画質はかなり良好。全画素超解像ズームを使用する/しないは、メニューで設定できる。

(3) 電動ズームとズームリモコン

SONY純正のズームリモコンが使用できる。

 RM-VPR1 6,900円(税別)(ケーブル接続)
 RMT-VP1K 7,000円(税別)(赤外線レシーバーが付属)

SONY RM-VPR1

SONY RM-VPR1(ズームリモコン)

SONY RM-VPR1

SONY RM-VPR1(ズームリモコン)

動画の撮影中と、撮影していない時とでは、電動ズームの速度がかなり変わる。動画の撮影中は、電動ズームの動きが遅くなる。

ズームリモコンでは、ズームレバーの押し加減により、速度を2段階(高速・低速)に調節できるが、それ以上の可変速ズームはできない。

電動ズームの速度は、カメラ本体のメニューでも、2段階(標準または高速)に設定できる。カメラ本体のズーム速度の設定を「高速」にした場合は、動画撮影中、ズームリモコン側のズームレバーの操作で、ズーム速度を2段階に調節できる。カメラ本体のズーム速度の設定を「標準」にした場合は、ズームリモコン側で「高速」にしても「低速」にしても、ズーム速度は変わらない。

ズームリモコン(RM-VPR1)による電動ズームの操作は、SONY FDR-AX1のようなビデオカメラと比較すると、スムーズさでやや劣る感は否めない。ズームリモコンを使用しても、最望遠の近辺でズームアップを開始あるいは終了する時、画面ががたつきやすい。これは実用上、非常に残念な点である。PanasonicのDMC-FZH1は、DSC-RX10M3と同様にズームリモコンが使えるが、ズーム動作の安定性ではDSC-RX10M3よりも優れている。

光学ズームと全画素超解像ズームの境目で、ズームスピードが変わるので、シームレスなズーム操作はできない。

RM-VPR1には、三脚のパン棒に取り付けるためのクリップが付属しているが、あまり太いパン棒には取り付けられない。

業務用のLANC端子のズームリモコン(RM-1BP)を、変換ケーブルを使ってDSC-RX10M3につないでみたが、動作しなかった。RM-1BPは、SONYの家庭用ビデオカメラ(例えばFDR-AX100)では、変換ケーブルを使えば動作するという情報があるので、デジカメとビデオカメラでは、リモコンによる電動ズームの制御方式に違いがあるようだ。

(4) 露出制御
動画撮影時の露出制御は、P(プログラムAE)、A(露出優先オート)、S(シャッター速度優先オート)、M(マニュアル)の選択が可能。

動画撮影では通常、S(シャッター速度優先オート)、シャッター速度 1/60秒で撮影したい。DSC-RX10M3にはNDフィルターは内蔵されていないので、日中屋外での撮影では、外付けのNDフィルターが必要。晴天日中の撮影ならND8、夕方ならND4を用意しておきたい。

S(シャッター速度優先オート)では、カメラをパンするにつれて明るさが大きく変わるような場合でも、撮った映像の明るさの変化はとてもスムーズ。絞りが不連続に動作して画面の明るさが段階的に変わるようなことは起きない。また、今どういう絞り値が選択されているか、モニター画面に表示されるので、撮っていて安心感がある。

(5) AF(オートフォーカス)
4K動画を撮影時、飛行機の離着陸をフォローするような場合、日中ならフォーカスが外れることは少ない。ただ、PanasonicのDMC-FZ1000やDMC-FZH1と比較すると、動画撮影時のAFの精度は若干劣るので、可能な限りMFで撮影した方が安全。撮影中、一旦フォーカスが外れると、復帰に時間がかかる場合がある。

(6) 手振れ補正
4K動画で使える手振れ補正のモードはスタンダードのみで、アクティブやインテリジェントアクティブは使えない。カメラをパンする場合(飛行機の離着陸をフォローするような場合)でも、手振れ補正の挙動が自然で、安心して使える。望遠撮影を多用する飛行機の撮影では、とても有利。PanasonicのDMC-FZ1000やDMC-FZH1の手振れ補正は、動く被写体の撮影では揺り戻しが激しく、事実上使えない。

(7) ピクチャープロファイル
設定により、動画のコントラストや色調を変更できる。

PP1: [Movie]ガンマを用いた設定例
PP2: [Still]ガンマを用いた設定例
PP3: [ITU709]ガンマを用いた、自然な色合いの設定例
PP4: ITU709規格に忠実な色合いの設定例
PP5: [Cine1]ガンマを用いた設定例(最低感度 ISO 200)
PP6: [Cine2]ガンマを用いた設定例
PP7: [S-Log2]ガンマで撮影するときの推奨設定(最低感度 ISO 800)

撮った映像をそのまま使用したい場合はPP1かPP4、編集時に多少調整したい場合はPP3かPP6が扱いやすい。PP7の[S-Log2]は、編集時にカラー・グレーディングが必須。撮影時の最低感度がISO 800になるのでノイズも出やすく、扱いはなかなか難しい。

(8)ローリングシャッター現象
センサーからの読み出し速度の高速化により、ローリングシャッター現象が低減されている。

(9) 夜景
裏面照射型・1.0型積層型Exmor RS CMOSセンサーを搭載。ISO感度をアップしてもノイズが比較的目立たないので、夜景が美しく撮れる。個人的にはISO 3200、シャッター速度 1/30秒までが許容範囲。
飛行機の強烈なライトが、美しい円形に撮れる。これは実際に使ってみないとわからない、夜に飛行機を撮影する上では意外と重要なポイント。
夜景に関しては、DSC-RX10M3の方が、PanasonicのDMC-FZ1000やDMC-FZH1よりも美しく撮れる。

(10) 液晶モニター
上下に向きを変えられるチルト式。タッチパネル非搭載。バリアングルモニターではないので、状況によっては、やや撮影しにくい場面が予想される。

(11) 外部マイク
屋外での撮影では、風によるボコボコ音を抑えるため、ウインドジャマー付きの外部マイクを使用すべき。テストではオーディオテクニカのAT9941を使用。

(12) その他
・4K動画の連続撮影時間は、29分59秒まで。
・4K動画を日中、長時間撮影しても、発熱による撮影停止は起きなかった。
・4K動画を撮影する場合、バッテリーの減りは速い。数10秒から数分のカットを多数撮影するような場合、動画ファイル40分ごとにバッテリーが1本必要。

Panasonic DMC-FZH1の動画撮影テストレポート

Panasonic DMC-FZH1

Panasonic DMC-FZH1

Panasonic DMC-FZH1

Panasonic DMC-FZH1

伊丹空港でのテスト撮影

伊丹空港でのテスト撮影

関西空港でのテスト撮影

関西空港でのテスト撮影


DMC-FZH1 4K動画撮影サンプル

先日、4K動画の撮影用にPanasonic DMC-FZH1を導入しました。先週末(4/14、4/15)は大阪滞在だったため、伊丹空港と関西空港で、FZH1のテスト撮影を行いました。

FZH1は、4K動画が撮影可能な20倍ズーム搭載のレンズ一体型のデジカメで、実売価格は14万円前後です。デジカメとしてはかなり高価な製品ですが、ビデオカメラのような使い方ができるので、価格的にも機能的にも、業務用ビデオカメラとの比較がふさわしい製品です。

テストした結果としては、1インチセンサーによる高画質4K動画撮影(30P)、圧倒的な望遠性能、レンズ交換不要、ズームリモコン使用可、NDフィルター内蔵、精度の高いAF(オートフォーカス)、動画連続撮影時間の制限なし。望遠重視の4K動画撮影用としては、実に強力なオールインワンのカメラであることが実感できました。

唯一の弱点は、カメラをパンするときに手振れ補正機能が使えないこと。これさえなければ、まさに完璧なんですが・・。

以下、FZH1による4K動画撮影に関してテストした項目と、それに対する評価です。

(1) ピクチャースタイル
設定により、写真や動画の色調を変更できる。動画撮影で常用したいのは、ダイナミックレンジが広く、編集時に破綻が起きにくいシネライクD。なお、さらにダイナミックレンジが広いが撮影後の後処理が必要なLog撮影機能がオプション(1万円)で用意されている。

(2) ズームレンズ
写真撮影(3:2)の場合、ズームレンズの焦点距離は、35mm換算で24mm(F2.8)~480mm(F4.5)。動画の場合、FHD(16:9)だと25mm~500mmだが、4Kだと36mm~720mmで望遠側にシフトする。室内や風景をワイドに撮りたい場合には、ワイコンが欲しくなるかもしれないが、飛行機の撮影のように超望遠が必要な用途にはとても適している。

広角から最望遠までシャープな写りを実現している。最望遠でも画面周辺部のボケ・光量落ち・色の滲みなどは見られない。20倍ズームとしては、とても優秀。

ズームを動かすと開放F値が変わる。36mm、F2.8で撮っている状態でシャッター速度固定なら、ズームアップすると画面は暗くなっていく。撮影時には注意が必要。

ズームリングは滑らかに動き、一般的なデジカメのズームレンズよりも格段に手で操作しやすい。とはいえ電気式(ズームリングの回転を電気信号に変えて、ズームレンズの動きを制御する方式)なので、撮影しながら手で思い通りに操作するには、それなりの練習が必要。

MF(マニュアルフォーカス)で最望遠でフォーカスを合わせ、ズームダウンしてもフォーカスがずれない。AF(オートフォーカス)でも同じ。1カットの中で、ズームダウン・ズームアップしたい場合、とても使いやすい。ビデオカメラではあたりまえの機能だが、デジカメやデジタル一眼の交換レンズでは、一般的にズームを動かすとピンボケするので、デジカメとしては画期的。

(3) iAズーム
4K動画の場合、iAズームを使うと最望遠が1,440mmになるが、さすがに解像感が落ちる。1,000mm程度までが許容範囲か。iAズームを使用する・しないは、メニューで設定できる。

(4) 電動ズーム
電動ズームレバーは小さいので、撮影しながらの微妙な操作は困難。光学ズームとiAズームの境目で、ズームスピードが変わるので、シームレスなズーム操作はできない。

(5) スローズーム
レンズ横に、スローズームのボタン(正確には、カスタマイズ可能なファンクションボタン)がある。ズームスピードは、メニューから3段階の設定が可能。また、押すたびにスタート・ストップするか、押している間だけ動かすかの切り替えが可能。電動ズーム同様、光学ズームとiAズームの境目で、ズームスピードが変わる。

スローズームのボタン(Fn1、Fn2)

スローズームのボタン(Fn1 [T]、Fn2 [W])

飛行機の撮影の場合、1カットの中でのズーム操作は、動く飛行機をフォローしながら(カメラをパンしながら)使う場合がほとんどで、リトライもできない。後述するズームリモコン(可変速ズームが可能)もあるが、微妙な力加減でゆっくりズームするのは難しい。1カットの中で使うなら、単純に押すだけで一定速度でズーム操作ができる、スローズームが一番使いやすいと感じた。スローズームのボタンがもう少し大きいと、もっと使いやすいのだが。

(6) ズームリモコン
サードパーティ製のズームリモコンを使うと、動画撮影のスタート・ストップと、電動ズームレバーの操作を、三脚のパン棒に取り付けたリモコンで行える。以下の2機種をテストしたが、いずれも動作した。

 (A) Libec ZC-3DV (実売価格 9,600円)
 (B) Helin HL-R1DVⅡ(実売価格 8,600円)

Helin HL-R1DVⅡ

Helin HL-R1DVⅡ

どちらの製品も、レバーの動かし加減により可変速ズームが可能だが、操作感は (B) Helin HL-R1DVⅡ の方が若干良かった。それでも、すばやくズームを動かすだけなら、レバーを最大限ひねるだけなので簡単だが、常に狙い通りのスピードでズームするのは難しい。スイッチでズーム速度を切り換える方式の方が、確実で使いやすいのだが。

(7) スマホアプリ(Panasonic Image App)
Panasonicが公開しているスマホアプリからも、動画撮影のスタート・ストップや電動ズームレバーの操作ができる。ズーム速度は一定でそれなりに速いため、1カットの中では使いずらい。スローズームを、スマホアプリから操作できれば良いのだが。また、長時間の撮影では、スマホのバッテリー切れの対策も必要になる。

(8) 露出制御
動画撮影時の露出制御は、P(プログラムAE)、A(露出優先オート)、S(シャッター速度優先オート)、M(マニュアル)の選択が可能。

動画撮影では通常、S(シャッター速度優先オート、シャッター速度 1/60秒)を使いたいが、ビデオカメラのように絞りが滑らかに変わるので、カメラをパンするにつれて明るさが大きく変わるような場合でも、支障なく使える。

S(シャッター速度優先オート)では、今どういう絞り値が選択されているか、モニター画面に表示されない。天気が変化している場合、早朝や夕方など明るさが刻々と変わっていく場合などは、適宜 ダイヤルをM(マニュアル)にして、絞り値が適切か(=NDフィルターの設定が適切か)チェックが必要。

(9) NDフィルター
減光用のNDフィルターを内蔵している。例えば晴天日中の撮影で、シャッター速度 1/60秒にする場合、NDフィルターで光量を減らさないと、最大に絞っても適正露出にできない。NDフィルターは、なし、1/4、1/16、1/64の4段階が選べる。状況に応じてスイッチで簡単に変更できるので、とても便利。晴天日中、シャッター速度 1/60秒だと、ND 1/16を使うことが多い。

(10) AF(オートフォーカス)
非常に優秀。4K動画を撮影時、最望遠で飛行機の離着陸をフォローしても、また、1カットの中でズームアップ・ズームダウンしても、日中ならほとんど外さない。常用できるレベルで、一般的なビデオカメラと比較しても同等以上に感じた。
MFでの撮影時、メニューでAFをAF/AEロックボタンに割り当てると、ワンプッシュAFが使える。狙った場所にフォーカスを素早く確実に固定できるので、4K動画でフォーカス合わせがシビアな状況でも安心感がある。

(11) 手振れ補正
4K動画では通常の手振れ補正のみで、5軸手振れ補正は使えない。カメラを動かさない場合、歩き撮りをするような場合には使えるが、カメラを大きくパンする場合(飛行機の離着陸をフォローするような場合)は、揺り戻しが目立つので、OFFにする必要がある。

(12) 夜景
今後、詳しくテストする予定。

(13) その他
・(記録メディアの容量とバッテリー以外に)動画の連続撮影時間に制限がない。
・4K動画を撮影する場合の目安として、約1時間の撮影(動画ファイル1時間分)ごとにバッテリーが1本必要。
・純正のオプションとして、ACアダプター・DCカプラーが用意されている。100V電源は必要だが、これを使えば長時間撮影時のバッテリー切れを回避できる。
・HDMI端子に外部レコーダを接続すると、4K動画を 4:2:2 10bitで記録できる。
・4K動画の長時間撮影でも、発熱による撮影停止は起きなかった。

——–

私が4K動画の撮影に使ってきた SONY FDR-AX1、Panasonic DMC-FZ1000 と、FZH1 を比較してみました。

SONY FDR-AX1

SONY FDR-AX1

●SONY FDR-AX1との比較

・AX1の4K動画は、ノイズ感が気になる。4K動画の画質は、FZH1の方が良い。
・AX1のズームレンズは、広角から中望遠までの写りはよいが、最望遠では解像感がやや落ちるほか、パープルフリンジ(物の輪郭の色の滲み)が出る。FZH1のズームレンズは、最望遠でもシャープに写る。
・AX1では4K 60pで撮影できる。FZH1では4K 30pまでしか撮影できない。
・AX1のズームレンズの最望遠は630mm。望遠には強い方だが、FZH1の720mmには及ばない。
・AX1にはiAズームはない。FZH1ではiAズームを使うと、最望遠が1,440mmになる。
・AX1では、シャッター速度優先AEで撮っている時でも絞り値が表示される。露出アンダーや露出オーバーになるとアラートが表示されて、NDフィルターの変更を促されるので、撮影に失敗しにくい。
・AX1のAFの精度は高くない。特に動く被写体の撮影には、AFは使えない。
・AX1では、動く被写体を撮る(カメラをパンする)場合でも手振れ補正が使える。その挙動が自然なので安心して使える。
・AX1で使えるSONY純正のズームリモコン(RM-1BP)は、スイッチでズーム速度を3段階に切り替えられるため、とても使いやすい。
・AX1のモニター画面は小さく、特に明るい屋外では見やすいとはいえない。FZH1やFZ1000のモニター画面は比較的大きく、明るい屋外でも見やすい。
・AX1は、MFでフォーカスを合わせる際、きちんとあっているかの確認が難しい。
・AX1は夜景には弱い。夜景に関しては、FZ1000やFZH1の方がきれいに撮れる。
・AX1には、記録メディア(XQDカード)のスロットが2つあり、リレー記録(2つのメディアを使った連続記録)ができる。
 

Panasonic DMC-FZ1000

Panasonic DMC-FZ1000

●Panasonic DMC-FZ1000との比較

・4K動画の画質は、FZH1もFZ1000も良好。
・FZ1000のズームレンズは4K動画の場合、37mm(F2.8)~592mm(F4)。最望遠でもシャープに写る。
・FZ1000もiAズームを使用可能。この場合、最望遠は1,184mm(F4)になる。
・FZ1000は、電動ズームもズームリングも使いずらい。ズームを動かすとフォーカスがずれるので、1カットの中でのズーム操作は基本的にできない。
・FZ1000では、動画撮影時のシャッター速度優先AEは、絞りが滑らかに変化しないため使いずらい。プログラムAEはシャッター速度が可変になるが、明るさの変化には滑らかに対応できる。
・FZ1000では、ズームリモコンは使えない。
・FZ1000には、NDフィルターは内蔵されていない。
・FZ1000では、動画の連続撮影時間が29分59秒までという制限がある。
・FZ1000は、三脚に取り付けた状態だとバッテリーやSDカードの交換ができない。

Panasonic DMC-FZH1 導入

私がこれまで、4K動画の撮影に使ってきたカメラは、SONY FDR-AX1とPanasonic DMC-FZ1000です。

SONY FDR-AX1

SONY FDR-AX1

Panasonic DMC-FZ1000

Panasonic DMC-FZ1000

メインの機材はFDR-AX1、サブ機がDMC-FZ1000なんですが、FDR-AX1は操作性はとても良いものの、はっきり言って画質ではFZ1000に負ける(涙)。FDR-AX1の設定をいろいろといじって改善に努めたのですが、最近、またイライラが募ってきました。

4K動画を撮れるカメラは着実に増えてきています。機能や価格もまちまちですが、何を撮りたいかによって、どんなカメラを選ぶべきかが決まると思います。

私の場合、

・空港の周囲で、飛行機の離着陸を撮る。
・空港施設の外観や内部を撮る。
・飛行機の機内で、窓から風景を撮る。
・空港や航空会社のイベントを撮る。
・自衛隊基地祭で、ブルーインパルスなどの展示飛行を撮る。

というのが主な用途です。求められる機能としては、

①超望遠レンズ
 飛行機の撮影には、600mm以上の望遠レンズが欲しい。
②オールインワン(一体型)
 冬の新千歳空港の吹雪の中での撮影、ブルーインパルスの展示飛行の撮影、撮り直しのきかないイベントの撮影などでは、レンズ交換が難しかったり、それをする時間が取れない場合がある。現地がどんな状況でも、臨機応変に撮影できるオールインワン(一体型)のカメラが望ましい。
③電動ズームとズームリモコン
 ブルーインパルスの展示飛行やイベントの撮影では、撮影中にスムーズに画角を変えながら撮影したい。
④長時間の連続撮影
 イベントによっては、長時間、撮影を中断できない場合がある。
⑤手振れ補正機能
 超望遠撮影時、三脚を使う場合でも、手振れ補正機能でブレを軽減したい。
⑥状況に適した大きさ
 大型の業務用カメラの方が操作性はよいが、機内での撮影には大きすぎて扱いずらい。また、大型の業務用カメラは目立つので、状況により、それが良い場合と悪い場合がある。

が挙げられます。

そういった観点で、4Kカメラ(ただし個人でも入手可能なもの)をリストアップし比較したのが下の表です。残念ながら、全てを満足する機種はないというのが現状です。

4Kカメラの比較(望遠重視)

4Kカメラの比較(望遠重視)

今回、いろいろと悩んだ結果、Panasonic DMC-FZH1の導入に踏み切りました。合わせて、Libecのズームリモコン ZC-3DVも購入しました。

Panasonic DMC-FZH1

Panasonic DMC-FZH1

Libec ZC-3DV

Libec ZC-3DV

FZH1のズームレンズは、MFにして最望遠でフォーカスを合わせ、それからズームを動かして画角を変更しても、フォーカスがずれません。これは、ビデオカメラでは当たり前なんですが、デジカメ(デジタル一眼の交換レンズ含む)のズームレンズとしては画期的です。ズームリングも、とても滑らかに動きます。ズームレンズ横に、スローズームのボタンがあり、じわっとゆっくり動くズーム操作ができます(速度は3段階に設定変更可能)。ZC-3DV(ズームリモコン)も、DMC-FZH1で動作します。ただ、ズームリモコンによる微妙なズーム操作は意外と難しく、しばらく練習が必要そうです。とはいえ、これなら旅客機はもちろん、ブルーインパルスのような被写体でも、狙った通りに撮れそうです。

Panasonic DMC-FZH1、良い買い物だったかどうかは、これからしっかりテストしたいと思います。

SONY FDR-AX1でノイズを抑えたすっきりと美しい映像を撮る

Sony-Handycam-FDR-AX1-Is-the-World’s-First-Ever-4K-Camcorder-1

SONYの4Kビデオカメラ、FDR-AX1を2年以上愛用しています。もっぱら空港や飛行機の4K撮影に利用しているのですが、最近までやや不満だったのが、撮った映像に感じる微妙なノイズ感でした。

最近、画質調整メニューのディティールという設定を変更したところ、ノイズ感が驚くほど無くなり、気持ちのよいすっきりした映像が撮れるようになりました。

従来、FDR-AX1の定評としては、解像感は高いもののセンサーが小さいせいでS/N比が悪く、画質はそれなりというものだったように思います。しかし、話はそれほど単純なものではありませんでした。

FDR-AX1 画質調整メニュー(1)

FDR-AX1 画質調整メニュー(1)

FDR-AX1 画質調整メニュー(2)

FDR-AX1 画質調整メニュー(2)

上の写真はAX1の画質調整メニューです。調整可能な設定項目は、

・ホワイト
・オフセットホワイト
・ガンマ
・ディティール(レベル)
・スキンディティール(レベル、彩度、色相、幅)
・マトリクス(色の濃さ、色合い)

です。1か月ほど前、ネット上の情報で、ディティールの設定値を変えるとノイズ感が変化するという記事を見つけて、自分でも設定値をいろいろと変えて、テストしてみました。結果として現在は原則、ディティールをマニュアルで-80に設定して撮っています。映像のノイズ感がほとんど気にならなくなり、解像感も過度な輪郭強調が抑えられて、むしろ好ましくなったように感じています。

DETAIL(ディテール)信号とは

上の動画は、デティール -80 で撮影したサンプル動画です。本機はSONY初の4Kハンディカムで、解像感重視のデフォルト設定で世に送り出したのかもしれませんが、本機を購入するユーザー層に対しては、それはあまりよくなかったように思います。デフォルトが上記サンプルのような感じなら、本機に対する評価もかなり変わったのではないでしょうか。

私も最近は4K 60Pが撮れるビデオカメラの新製品が増えてきたことから、買い替えを検討していましたが、FDR-AX1に対する最大の不満が概ね解消したので、現時点での買い替えは見送ることにしました。

FDR-AX1は、

・4K 60Pが撮れる、オールインワンのハンディ機。
・光学20倍ズーム搭載(31.5mm-630mm)で、望遠撮影に強い。
・大口径(72mm径)のレンズに、ズーム、アイリス、フォーカスリングが別々についている。
・メニューを使わずに、ボディの各種スイッチで、すばやく設定変更ができる。
・撮れる映像の諧調が(一般的な家庭用ビデオカメラと比べれば)とても豊かで、品位が高い。
・三脚に乗せた状態でカメラをパンする際の手ブレ補正の挙動がとても自然。
・センサーのサイズが小さいので、被写界深度が深くなり、ピンボケしにくい。
・セッティングが容易で、臨機応変に撮影でき、機動性に優れる。

と、とても使いやすいビデオカメラです。

特に最近のビデオカメラは、多くの製品のレンズが広角側にシフトしているので、4K動画が撮影できて、600mm以上の望遠レンズが付いている本機はとても貴重です。また、カメラをパンする際の手ブレ補正の挙動がとても自然なので、飛行機の離着陸を超望遠でフォーロする際のブレをかなり軽減できます。特に風が強い場合でも、ブレをかなり抑えることができるのは有難い。フィックス(カメラ固定)で撮る場合の手ブレ補正に関しては他社製品も問題ないと思いますが、飛行機の撮影のようにカメラを振り回す場合の手ブレ補正機能の挙動に関しては、個人的には、やはりSONYのビデオカメラが一番安心感があります。このあたり、飛行機の撮影はかなり特殊な分野で、撮影機材選びはなかなか難しいです。

一方、弱点としては、

・暗い場所での撮影には強くない。
・最望遠では、レンズの周辺部分で、パープルフリンジ(コントラスト差が特に大きい場所で発生しやすい紫色のフチ取り)が出る場合がある。
・ボディが大きく、機内のような狭い場所では撮りずらい。
・ボケにくいので、デジタル一眼のようなボケを生かした撮影には向かない。

があります。

私は、機内や夜景の撮影用に、PanasonicのDMC-FZ1000を併用しています。

Panasonic DMC-FZ1000

Panasonic DMC-FZ1000

DMC-FZ1000は、4K動画が撮影可能な、とてもコストパフォーマンスの高い優れた性能のカメラです。なお最近、待望のGH5の発売がアナウンスされたので、FZ1000の後継機として導入するかは、当面の重要な検討課題になっています。

ただ、私の場合、主な被写体は

①旅客機や自衛隊機の離着陸
②空港施設や空港周辺の風景
③航空関連のイベント(空の日イベント、自衛隊基地祭など)
④機内での撮影

です。羽田、成田、伊丹、関西などのトラフィックの多い大空港や、リトライのできないイベントものの撮影では、現地の状況に応じた臨機応変な撮影が求めらます。FDR-AX1のようなオールインワンのハンディ機の方が、撮影失敗や撮り逃しの危険性が少ないので、GH5を導入したとしても、メインの撮影機材がGH5になるということはないでしょう。

追記: FDR-AX1での撮影について

私の場合、日中の撮影だと通常、NDフィルターは2、シャッター速度 1/60秒、アイリス AUTO、ゲイン AUTO(AGCリミット12dbまたは15db)、ホワイトバランス「屋外」、フォーカス MF(置きピン)、手ブレ補正 ON(スタンダード)で撮っています。ゲインを0dbに固定しないのは、離着陸機をフォローしてカメラを180度パンするような場合、最初は逆光・最後は順光のようなケースも多く、アイリス AUTOだけでは1カットの中の一部の場面で、露出アンダーになってしまうことがまま発生するからです。
画質調整に関しては、ガンマはSTD-STD5(ダイナミックレンジが一番広い?)で撮り、最終的な調整は編集ソフト(EDIUS PRO)で行っています。ディテールは上記記載の通り、原則-80に設定するようになりました。

FZ1000で動画をMFで撮る場合のちょっとしたノウハウ

以前、「FZ1000で気軽に始める4K動画撮影(ヒコーキ編)」という動画をYouTubeにアップしました。気が付いたら、再生回数が2万回を超えていました。かなりマニアックな動画にもかかわらず、ご覧いただいた多くの皆様に感謝致します。

「FZ1000で気軽に始める4K動画撮影(ヒコーキ編)」

ところで、4K動画ではフォーカスの精度がとても大事です。この動画の中では、FZ1000の動画撮影時のAF機能を高く評価しているのですが、夕暮れから夜にかけて、あるいは日中でも絶対に失敗できないようなケースでは、MFで撮った方が確実です。

MFで撮る場合は置きピンしますが、FZ1000で撮る場合、私は以下の手順で撮っています。

(1) メニューで「ピーキング」を有効にしておく。(フォーカスの状態の確認のため)
(2) メニューで、[AF/AEロック]ボタンにオートフォーカスを割り当てる。
(3) AFエリアを「1点」にする。
(4) 置きピンしたいところにカメラを向けて、[AF/AEロック]ボタンを押し、オートフォーカスでピントを合わせる。
(5) 動画撮影ボタンを押して、動画撮影する。

(4)は、MF撮影時のいわゆる「ワンプッシュAF」です。日中であれば、この方法で素早く正確に置きピンができます。MFリングを回してフォーカス合わせをするよりも大抵の場合、より正確なフォーカス合わせができると思います。

Core i7-6700Kを載せた4K動画編集用パソコン

4K動画編集用のパソコンのサブ機が欲しくなり、パーツを調達して組み立てました。現在、テストをしています。

i7-6700K-01

i7-6700K-02

i7-6700K-03

構成は
 CPU: Intel Core i7-6700K(4GHz, 4コア 8スレッド)
 CPUクーラー: SCKTT-1000 Kotetsu
 マザーボード: ASUS Z170-A(Intel Z170チップセット)
 メモリー: UMAX DDR-4 2133 16GB(8GB x 2)
 SSD: SanDisk Ultra II 240GB
 電源: CORSAIR RM 750x(750W 80 PLUS GOLD)
 ケース: Fractal Design Define R5

 OS: Windows 10 Pro 64bit
 ビデオ編集ソフト: Edius 8 Pro
です。購入価格は、ハードのみ(OS、ビデオ編集ソフト別)で約128,000円でした。

この構成のポイントは、Core i7-6700K + ASUS Z170-A の組み合わせだと、内蔵グラフィックだけで4K 60pの表示が可能なこと。また、4KビデオのH.264エンコードにQuick Sync Video(QSV)というハードウエアエンコード機能が使えることです。

EDIUS 8 Proの体験版をインストールしてざっとテストしてみた感じでは、4K 30pの動画編集であれば、かなり快適に作業ができます。編集時の4K動画の表示は概ね問題なし。編集後のファイル出力(H.264エンコード)も、QSVによるハードウェアエンコードを使うと、1分の4K動画を1分10秒ほどでエンコードできました。これは、ソフトウェアエンコードの6~7倍のスピードです。

4K 60pの動画編集では、編集時に表示がコマ落ちしますが、レンダリングすればそれなりにスムースに表示できるため、趣味で使う分には使用に耐えるレベルではないかと思います。私がこれまで使ってきたCore i7-5960X(8コア 16スレッド)のPCと比較すると、編集時の快適さは Core i7-5960Xの方が上ですが、出力時のエンコード時間は、Core i7-6700K のQSVによるハードウェアエンコードの方が大幅に短いという結果になりました。

2016年1月 新千歳空港遠征(2)

新千歳空港の撮影ポイントを紹介する地図です。地元以外から遠征してみたい人向けに作成しました。右上のマークをクリックして、拡大地図を表示してください。各撮影ポイントのマーカーをクリックすると、各撮影ポイントの説明と現地で撮影した写真が表示されます。

2016年1月 新千歳空港遠征(1)

2016年1月18日(月)から1月23日(土)にかけて、冬の新千歳空港に遠征しました。本業が忙しくて撮影した動画の整理もままならなかったのですが、ようやく終わったので、今後は編集・公開をスピードアップしていきたいと思います。ついては、この遠征の様子について、少しご紹介したいと思います。

私は以前も冬の新千歳空港に遠征したことがありますが、昨年あたりから4Kカメラでの撮影を本格化したので、今回は「初めて4Kで冬の新千歳空港を撮る」というのが遠征の主目的でした。

冬の新千歳空港は、

 ・とても寒い(気温は氷点下)。
 ・空港の展望デッキは、雪のため冬は閉鎖されてしまう。
 ・空港の外周の撮影ポイントには、車がないと行きずらい。
 ・空港の外周には、2メートルほどの高いフェンスがある。

ということで、遠征して動画を撮るにはハードルの高い空港ですが、

 ・新千歳空港の雪景色はとても美しい。
 ・晴れても吹雪いても、いい絵が撮れる。
 ・雪レフ効果で、機体がきれいに撮れる。
 ・ジェットエンジンで巻き上がる雪煙がダイナミック。
 ・トラフィックがとても多い。
 ・大型機も頻繁にやってくる。
 ・国際線もそれなりにある。

と多くの魅力があり、挑戦のしがいのある撮影地です。

今回使用した機材ですが、カメラはSONY FDR-AX1とPanasonic DMC-FZ1000です。日中はAX1で、夜はFZ1000で撮りました。

三脚は、2メートルのフェンスをクリアしなければならないため、Gizzoのシステマティックカーボン三脚 GT5562GTSを新たに調達しました。この三脚は伸長が277cmに達し、市販製品では最大クラスの三脚です。カーボン製なので大きさの割には3.6kgと軽いこと、アダプターを交換すればどのようなビデオヘッドでも載せられることから選びました。寒冷地では金属部分がとても冷たくなるため、三脚の脚にはグリップテープを巻きました。写真は、私が愛用しているLibecのビデオヘッド RH35Rを取り付けたところです。

IMG_2216-M

IMG_2215 (1)

2016/1 新千歳空港遠征-3

2016/1 新千歳空港遠征-4

冬の新千歳空港での撮影では、ビデオヘッドの耐寒性能が重要です。Libec RH35Rの使用可能温度は -40℃~+60℃なので、冬の新千歳空港でも普段と変わらず、とても滑らかに動いてくれました。

ビデオ撮影の場合、写真撮影の場合よりも広い足場が必要なため、脚立にはホームセンターなどで洗車台として売っているものを持っていきました。カメラ、大型の三脚、足場の広い脚立などを撮影ポイントに運ぶには車が必須なので、現地ではレンタカーを借りました。

4K動画編集用の機材

IMG_1966

2015年の春に導入した、4K動画編集用の機材をご紹介します。

<4Kモニター>

IMG_1974

PHILIPS-40

フィリップスのBDM4065UC/11。画面の大きさは40インチ。実売価格は80,000円前後で、40インチの4Kモニタとしては、かなり安い製品です。HDだと20インチぐらいのモニタが標準的だと思いますが、4Kの場合、表示される文字の大きさを変えないためには、面積をその4倍にする必要があります。また、4K動画の緻密な表現力を実感するにも、40インチぐらいの画面サイズは欲しいところです。また、4K 60pで表示できることも、このモニタを選んだ理由の一つです。

<編集用パソコン>

IMG_1963

CPUがCore i7 5960X(8コア16スレッド)の自作機です。私が4K動画撮影用に使っているカメラは、SONY FDR-AX1(4K 60p) と Panasonic DMC-FZ1000(4K 30p)ですが、特に4K 60pの動画編集には多大なマシンパワーを必要とします。Core i7 5960Xは、とても高価なCPUですが、どうしてもこれぐらいの機材は必要になってしまいます。

構成

 Mother Board: ASUS X99-A
 CPU:Intel Core i7 5960X 3.0GHz
 Memory: 16GB (4GB DDR4 SDRAM x 4)
 Graphics Board: IO-DATA GA-GTX750TI
 SSD: 256GB (System) + 512GB (Work Disk)
 Hard Disk: 3TB x 2 (Mirror by Windows)
 Optical Disk: Blu-ray Disk Drive
 Removable Disk: RATOC System SA3-RC1-B
 Power Unit: 750W 80PLUS GOLD
 PC Case: Fractal Design DEFINE R5

 OS : Windows 8.1 Pro
 Video Edit: EDIUS Pro 7

IO-DATA-2

グラフィック・ボードには、4K 60pの表示が可能なIO-DATA GA-GTX750TIを使用しています。SSDは1台(256GB)をOS用に、もう1台(512GB)をビデオ編集用に使用しています。

ビデオ編集用のソフトは、EDIUS Pro 7です。EDIUSは、HDのカメラが出始めた頃から10年以上も使用しています。操作方法を体が覚えているため、なかなか他のソフトを使う気になれません。編集する動画ファイルやプロジェクトファイルをSSDに置くと、4K動画の編集時のもたつきも少なく、快適に編集できます。

ただ、このパソコンでも、4K動画のレンダリングにはかなり時間がかかります。編集の内容によっても変わるのですが、概ね実時間の10倍程度(1分の4K動画を出力するのに10分程度)かかります。

なお、これに相当するスペックの市販のパソコンを買うと、40~50万円ぐらいすると思います(ソフト別で)。

<動画データの保存>

IMG_1959

IMG_1954

RATOC Systemの外付けのRAIDディスクケース、RS-EC32-U3R(USB 3.0接続)の中に、3TBまたは4TBのハードディスクを2個入れて、RAID1(ミラーリング)に設定して使用しています。ハードディスクは数年で壊れるので、撮影した動画データが失われないように、RAID1の設定は必須です。このRAIDディスクケースは、いつのまにか8台に増えてしまいました。

4K 60Pの動画が撮れるビデオカメラ、SONY FDR-AX1

Sony-Handycam-FDR-AX1-Is-the-World’s-First-Ever-4K-Camcorder-1

Panasonicのデジカメ、FZ1000で撮った4K動画をいくつか紹介してきましたが、比較という意味では、以前公開したこちらの動画は、SONYのFDR-AX1というビデオカメラで撮ったものです。

<撮影データ>
カメラ: SONY FDR-AX1
動画フォーマット: 4K 60P 150Mbps XAVCS
ゲイン: 0db
シャッター速度: 1/60秒
アイリス: Auto
フォーカス: マニュアル
手ぶれ補正: ON

FDR-AX1の4K動画は60P、FZ1000は30Pという大きな違いがあるんですが、YouTubeは、4K 60Pの動画をアップしても4Kでは公開できないので(できる場合もあるようなのですが、こちらではうまくいかない)、上記の動画は4K 30Pに変換してアップしたものです。4K 60Pの動画をスムーズに見られる人はまだ少ないでしょうから、致し方ないのでしょう。

日中の撮影に関しては、FDR-AX1はビデオカメラだけあって撮りやすく、安定感があります。FZ1000とは違い、シャッター速度固定(1/60秒)、アイリス Auto(シャッター速度優先AE)で撮っても問題ないし、撮影中のズーム操作、ズームリモコン、手ぶれ補正機能も使えます。NDフィルタも内蔵されています。また将来的には、60Pで撮っておいた方が、ストックした映像の価値が高まるだろうと思っています。

ただ、このカメラは大型で、撮影場所によっては使いずらいことがあります(例えば飛行機の機内とか)。また、夜には強くないので、夜はFZ1000の方が美しく撮れます。オートフォーカスの精度はFZ1000の方がずっとよく、AX1ではオートフォーカスは基本使えません。AX1とFZ1000は、両者の得意なところを生かして、うまく使い分けていきたいと思っています。

ホーム > 03 Report

YouTube
Recent Entries
Recent Coments
Feeds

Return to page top