4K動画編集用の機材
2015年の春に導入した、4K動画編集用の機材をご紹介します。
<4Kモニター>
フィリップスのBDM4065UC/11。画面の大きさは40インチ。実売価格は80,000円前後で、40インチの4Kモニタとしては、かなり安い製品です。HDだと20インチぐらいのモニタが標準的だと思いますが、4Kの場合、表示される文字の大きさを変えないためには、面積をその4倍にする必要があります。また、4K動画の緻密な表現力を実感するにも、40インチぐらいの画面サイズは欲しいところです。また、4K 60pで表示できることも、このモニタを選んだ理由の一つです。
<編集用パソコン>
CPUがCore i7 5960X(8コア16スレッド)の自作機です。私が4K動画撮影用に使っているカメラは、SONY FDR-AX1(4K 60p) と Panasonic DMC-FZ1000(4K 30p)ですが、特に4K 60pの動画編集には多大なマシンパワーを必要とします。Core i7 5960Xは、とても高価なCPUですが、どうしてもこれぐらいの機材は必要になってしまいます。
構成
Mother Board: ASUS X99-A
CPU:Intel Core i7 5960X 3.0GHz
Memory: 16GB (4GB DDR4 SDRAM x 4)
Graphics Board: IO-DATA GA-GTX750TI
SSD: 256GB (System) + 512GB (Work Disk)
Hard Disk: 3TB x 2 (Mirror by Windows)
Optical Disk: Blu-ray Disk Drive
Removable Disk: RATOC System SA3-RC1-B
Power Unit: 750W 80PLUS GOLD
PC Case: Fractal Design DEFINE R5
OS : Windows 8.1 Pro
Video Edit: EDIUS Pro 7
グラフィック・ボードには、4K 60pの表示が可能なIO-DATA GA-GTX750TIを使用しています。SSDは1台(256GB)をOS用に、もう1台(512GB)をビデオ編集用に使用しています。
ビデオ編集用のソフトは、EDIUS Pro 7です。EDIUSは、HDのカメラが出始めた頃から10年以上も使用しています。操作方法を体が覚えているため、なかなか他のソフトを使う気になれません。編集する動画ファイルやプロジェクトファイルをSSDに置くと、4K動画の編集時のもたつきも少なく、快適に編集できます。
ただ、このパソコンでも、4K動画のレンダリングにはかなり時間がかかります。編集の内容によっても変わるのですが、概ね実時間の10倍程度(1分の4K動画を出力するのに10分程度)かかります。
なお、これに相当するスペックの市販のパソコンを買うと、40~50万円ぐらいすると思います(ソフト別で)。
<動画データの保存>
RATOC Systemの外付けのRAIDディスクケース、RS-EC32-U3R(USB 3.0接続)の中に、3TBまたは4TBのハードディスクを2個入れて、RAID1(ミラーリング)に設定して使用しています。ハードディスクは数年で壊れるので、撮影した動画データが失われないように、RAID1の設定は必須です。このRAIDディスクケースは、いつのまにか8台に増えてしまいました。
カカクコムの貴コメントからこちらのサイトにたどり着きました。
飛行機にはあまり興味が無いのですが、素敵な映像につい見とれました。ありがとうございます。
編集環境もシンプルにまとめてあり、参考になります。ただ、少し気になった点があります。
私も同じRAIDケースを複数運用していますが、ケース間の間隔がやや近いように感じられます。
最低でも指一本分のスペースがあると放熱が改善されるのでは?…と考えます。
(私は5cm離すことで、隣接状態から4℃改善しました)
また、他所にはない大切なデータを入れているのですから、地震対策をすると尚良いかと考えます。
参考にはならないと思いますが、私の場合は波形モニターのケースに収納しています。
http://goo.gl/gwpeIb
貴殿の環境でも、間隔を開けてタイラップ等でメタルラックへ固定するなどの対策が考えられます。
当然、よそはよそ、うちはうち…と様々な環境の差があるとは思いますので、参考程度にとどめていただければ幸いです。
コメント、ありがとうございます。
確かに詰め込み過ぎは良くないですね。
昨今の状況もあり、地震対策も真剣に考えなければいけないですね・・。