秋田空港遠征
787のクリスマス・プレゼント・ムービーの編集作業に注力していたため、他のことをしている余裕がありませんでした。そのため、少し前の話になってしまいますが、秋田空港遠征の様子をレポートしておきたいと思います。(※当サイトでは、地元以外の空港に行ってみたいと思う方の参考になるように、私が実際に遠征した空港に関しては、レポートをご紹介するようにしています)
秋田空港に遠征したのは、11月の下旬です。遠征先に秋田空港を選んだ理由は二つ。一つは、どこかのカレンダーで見た秋田空港の紅葉の写真がきれいでとても印象に残っており、紅葉の季節にぜひ訪れてみたいと考えていたこと。もう一つは、東北で二番目に利用者が多く(一番目は仙台空港)、撮影には比較的向いていると思われたからです。
秋田空港は、秋田市中心部から南東に約25kmの山間部にあります。滑走路は長さ2,500メートル、方向は10/28。トラフィックは、国内線が羽田線を中心に1日26便ほどあります。国際線では大韓航空のソウル線が就航しています。下は、秋田空港の地図です(※クリックすると拡大表示になります)。赤い丸印は実際に撮影を行ったポイントです。
例によって、遠征期間は1日しかとれなかったため、朝一番早いJAL便で羽田を7:25に出発、現地には8:35に到着。天候は快晴に近い青空でした。ただし、到着時の気温は2℃とかなり低く、日陰には霜が降りていました。到着後は、すぐに移動用のレンタカーを借りて、最初の撮影ポイントへ。
風向きは東風で、使用滑走路は10。最初の撮影ポイントには、空港全体を見渡せる高台、「若人の丘」の展望台を選びました(A地点)。
ここの周囲は公園になっていて、木々は見事に紅葉していました。駐車場から5~6分ほど歩いて登ると、展望台に到着。空港まではかなり距離がありますが、10エンドの周辺を除き、空港のほぼ全体を見渡すことができました。ここは空港の北側にあるので、基本的には逆光になってしまうのですが、朝早い時間だと光線状態はそう悪くありません。
ここでの撮影は10:00過ぎで一旦終了。離着陸機が途絶える時間帯を利用して、ターミナルビルに戻りました。この頃にはかなり気温もあがり、寒さも和らぎました。ターミナルビルの内外を撮影後、3Fにある送迎デッキへ(B地点)。
送迎デッキは、細かい金網で撮影には向かないという事前情報だったのですが、実際に行ってみると、ワイヤーフェンス化されていて、そこそこの撮影環境となっていました。ただ、やはり離着陸機を撮るのは厳しく、エプロン周辺のタキシングの撮影が精一杯。
12:00、今度は秋田空港で最もポピュラーと思われる撮影ポイント、ターミナルビル西側の第3駐車場周辺に移動しました(C地点)。
このあたりは滑走路の南側、フェンスよりも高い位置にあり、目の前が誘導路。エプロン方面にも障害物がなく、飛行機を撮影するにはとても良い環境です。ただ、滑走路の向こう側に、あまり特徴的なものがないため、どこで撮ったのか分からない絵になりやすいのがやや残念なところ。とはいえ、特に誘導路までの距離が近いので、滑走路に向かう機体が目の前を通り過ぎる様はなかなか圧巻でした。ここでは基本、脚立がなくても撮影はできますが、この日はススキの背がかなり高くまで伸びていたため、後半は脚立を使って撮影しました。
空港の南側、順光で撮影できるポイントが他に見つからなかったため、夕方までここで撮影を継続。途中、自衛隊機の訓練(救難ヘリ(UH-60J)の離陸シーンや、救難捜索機(U-125A)のタッチアンドゴー)も見ることができました。
16:15に再度、若人の丘に移動。夕日と、夕暮れの離陸シーンを撮影。
17:00、最後の撮影ポイントとして、ランウェイ10エンドの近く、秋田エアポートライン沿いに行ってみました(D地点)。ここは滑走路よりもかなり低い場所で、滑走路へのタッチダウンは見えないのですが、着陸機のアプローチシーンであれば撮影が可能です。
これで、秋田空港での撮影を終了。18:05発のANAの東京行きで、帰路に就きました。
秋田空港は、周囲の山々や公園の木々が美しいところです。特に紅葉の時期は、なかなか魅力的な場所だと思いました。多くの撮影ポイントに行くことはできませんでしたが、今度は西風の時に、若人の丘からランウェイ28への着陸機を撮りたいと思いました。