九州遠征 6日目(9月6日)
遠征最終日の9月6日(火)。この日は、天気予報で初めて熊本が晴れとなりました。帰りの飛行機は鹿児島からの便なのですが、昨日、鹿児島空港でほぼベストコンディションの中で撮影ができたことから、最終日の撮影場所は熊本空港に決定。約2時間かけて、車で鹿児島から熊本空港に移動しました。ただ、帰りの飛行機の関係で、熊本には16:00頃までしか居られません。
熊本空港(愛称:阿蘇くまもと空港)は、熊本市から北東へ約20kmの阿蘇山の山麓にあります。利用者数は、九州では福岡空港、鹿児島空港に次いで第3位です。陸上自衛隊の高遊原(たかゆうばる)分屯地が併設されており、民間機と滑走路を共用しています。滑走路の長さは3,000m、方向は07/25です。
連日の撮影でやや疲れが溜まっていて出発が遅れてしまい、熊本に着いたのは10:00頃でした。熊本空港での撮影で重要なポイントは、空港東側の阿蘇山が見えるかどうかです。この日の熊本空港から見る阿蘇山は、前回(2009年10月)に熊本空港を訪れた時よりも格段にクリアで、夏場、これ以上の好条件はそうは期待できないのでは、と思うほどでした。そのため、撮影はもっぱら阿蘇山が背景に入る撮影ポイントを中心に行いました。
午前中の風向きは東風で、使用滑走路は07。最初の撮影ポイントは、空港北側の外周道路のA地点としました。ここは、離陸機のバックに阿蘇山を入れて撮影ができます。この外周道路は、空港の敷地内よりも高いところを通っているため、フェンスに邪魔されずに撮れるところもたくさんあるのですが、この辺りは脚立があった方が便利です。
11:45発のスカイマークの神戸行きだけ、ランウェイ25で離陸しました。
12:00過ぎには、前回行くタイミングを逃したランウェイ07エンドの北側(B地点)に移動。ここでは、ランウェイ07へのアプローチ機や、滑走を開始する離陸機を間近で撮影することができます。脚立がなくても撮影はできますが、あると撮影の自由度が上がります。
14:00頃になると、使用滑走路が25に変わったため、バックに阿蘇山を入れながら、離陸の瞬間を間近に撮れるC地点に移動。この辺りでは脚立は不要です。
14:40から14:50にかけて、ランウェイ25への着陸機も撮れましたが、ここからでは遠い。時間に余裕があれば、さらに東の方に移動して次の着陸機を撮りたいところですが、今回は断念(涙)。
15:00過ぎに、ターミナルビルに移動。前回、時間の関係で撮影できなかったターミナルビルの内外を手早く撮影しました。
熊本空港の国内線ターミナルビルは、リニューアル工事中でした。ビルの東側は既に工事が済んでおり、とてもよい感じに変わっていましたが、今度来る時には、その他の部分の姿も変わっているものと思われます。
15:30頃には熊本空港での撮影を終了。三脚や脚立などの梱包を行い、安全をみて16:00には熊本を出発。鹿児島空港に向かいました。鹿児島空港には18:00に到着。レンタカーを返却し、18:30には帰りの便のチェックインを済ませました。今回は、スーツケース、三脚、脚立などを手荷物として預けました。行きの時もそうだったのですが、最近は預ける手荷物の重さの合計が制限を超えると超過料金がかかります。今回は、大型の三脚や脚立を持って行ったので、手荷物の重さの合計は28kg。無料である20kgを超えてしまったので、2,000円の超過料金を取られました(泣)。
チェックイン後は、しばらく食事をしたりお土産を買ったりしてのんびり過ごした後、20:35のSNA 082便で東京に向けて出発。6日間にわたる九州遠征は幕を閉じました。
<九州遠征のまとめ>
今回の九州遠征は、6日間で6空港を撮影するというハードスケジュールとなりました。
往路:SNA 031便 羽田(6:20)- 長崎(8:15)
1日目:長崎空港・佐賀空港(長崎泊)
2日目:長崎空港・福岡空港(福岡泊)
3日目:宮崎空港(熊本泊)
4日目:宮崎空港(宮崎泊)
5日目:鹿児島空港(鹿児島泊)
6日目:熊本空港
復路:SNA 082便 鹿児島(20:35)- 羽田(22:15)
各空港での撮影日数は長くは取れなかったのですが、今回訪れた九州の空港は佐賀空港を除くとトラフィックがかなりあり、1日でも多くのカットを撮影することができました。
九州各地の移動にはレンタカーを使用。いつもは空港の周囲を走るだけなので、走行距離は微々たるものなのですが、今回はいつもとは違いました。当初予定では、長崎空港-佐賀空港-福岡空港-熊本空港-宮崎空港-鹿児島空港と順番に撮影していくつもりが、遠征時期が台風12号と重なり、天候が不安定となったため、その日の撮影場所は直近の天気予報を見て決めるという事態に。例えば3日目は福岡-宮崎空港-熊本間、6日目は鹿児島-熊本空港-鹿児島間を移動することになり、走行距離・走行時間がさらに延びました。昼間は酷暑の中での撮影、早朝や撮影後の夜は長距離ドライブと、精神的・体力的にも厳しい遠征でした。最終的に、6日間の走行距離の合計は1,500km。高速代はETCで払ったので、後日の請求が怖いです(笑)。
一方、そうした努力のかいがあって、2日目の福岡空港を除くと、ほぼベストともいえる天候で撮影ができました。長崎の夕日、宮崎の青空、鹿児島の桜島と霧島連山、熊本の阿蘇山・・・。夏場としてはこれ以上は望めないだろうと思われる好条件で撮影でき、成果の大きい遠征となりました。天候に関しては、6日間の6空港の撮影で6戦全勝を期待できるはずもなく、5勝1敗は十分すぎるほどの勝率だと思います。唯一、福岡空港だけは残念な結果となったので、またの機会に再トライするつもりです。