ビデオ編集用パソコンのサウンド改善

 先日、【DVD】日本の空港 映像図鑑のナレーション録りで録音スタジオに行った際、とても驚かされたことがあります。それは(当たり前ですが)録音スタジオで聞いた音のもの凄い音質の良さです。これは、私の耳でも違いがはっきりと分かりました。BGMの音質はもちろんですが、今までは気づかなかった、同録した現場音に含まれる様々な微細な音(かすかな雑音とか話し声とか)を、明瞭に聞き分けることができました。

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録音スタジオのスピーカー(Dynaudio acoustics BM6A)

 写真のスピーカーを調べてみたところ、Dynaudio acoustics BM6Aというスピーカーで、このようなスタジオのモニター用としては評価の高い製品でした。モニター用というのは、一般の音楽鑑賞用ではなく、プロがサウンドの品質を厳しくチェックするためのものです。それなりのサウンドでも気持ちよく聞かせる一般用のものとは違い、モニター用は原音に忠実で、さらに中に含まれる楽器や音源をきちんと識別できる解像感の高さが重要とのこと。BM6Aの価格は、2本セットで約20万円。おいそれと手が出る製品ではないのですが、一度このような環境を知ってしまうと、自宅の編集用パソコンのサウンド周りが貧弱に思えてなりません。オンボードのサウンドチップと廉価な外付けの小型スピーカーでは限界がありました。

 BGMはもちろん、特に撮影時に同録した現場音のチェックや微調整のレベルアップには、優れたサウンド環境の整備が不可欠のように感じました。しかしながら、この分野にそう多くの投資もできません。どうしたものかといろいろ調べて検討した結果、今回は、モニター用として定評のある業務用のヘッドフォンと、USB接続の外付けのオーディオインタフェースを導入することにしました。製品の選定にあたっては、この分野の前提知識や使用経験があまりないので、今後の基準となるような定番商品を選ぶことにしました。

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SONY MDR-7506

 ヘッドフォンは、SONYのMDR-7506にしました。これは、海外のスタジオ等で標準的な製品として使われていることと、逆輸入品がお手頃な価格(9,180円)だったことから選びました。

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Roland TRI-CAPTURE

 オーディオインタフェースはローランドのTRI-CAPTUREです。こちらも定番的なメーカーのベーシックな製品を選びました。

 本日、ネットで注文した商品が届いたので、早速パソコンに接続して試聴してみました。このサイトで公開しているビデオのBGMとして聞きなれている曲を聞いてみたところ、まずは低音の豊かさに驚きました。曲の中に出てくるそれぞれの楽器について、その音の表情とか輪郭とかが実にリアルに感じられて、これって本当に同じ曲なのか?と思うくらい、グレードアップして聴こえました。明らかに今までとはレベルの違うサウンドで、コストパフォーマンスも含め、とても満足できる結果になりました。

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