新千歳(2009)撮影記(4)

 2/19(木)、遠征4日目です。天気は晴れ、風は南風です。1日目と同じく南風ということで、もう一度だけ、ダメモトで19Lエンドにトライすることにしました。午前中、着陸機を順光で撮影するには、国道36号線側(C地点)から狙うしかありません。

 一瞬、飛行機が電線を横切るのは覚悟の上で、よい撮影ポジションはないかと探したのですが、やはり厳しいということが分かり、一番機、二番機までトライしてあきらめました。ただ、唯一の収穫として、飛行場灯台と呼ばれる施設を間近で撮影することができました。こういう施設は、撮っておくと後で意外と使い道があるものです。


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 午前中で19Lエンドがだめとなると、連日となりますが、生コンポイントしか選択の余地がなくなってしまいました。でも改めて考えてみると、過去南風の時にはいつも19L/Rエンドに行っていたため、生コンポイントには行ったことがありません。これはこれで新しいシチュエーションです。

 生コンポイントでは、北風の時はいつもゲートのずっと左手の方(D地点)で撮影するのですが、南風の時はそこだと逆にゲートが邪魔になってうまく撮れないので、ゲート正面(E地点)に三脚をセッティングしました。

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 着陸機は手前の滑走路を使用しますが、このポジションだとかなり遠方からカメラに収めることができます。また、小型機~中型機は滑走路から誘導路に出て行くところを比較的近距離から撮影できます。

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 一方、離陸機は向こう側の滑走路を使用します。北風だと離陸の瞬間を真横またはやや後方から撮影する感じになるのに対し、南風だと真横にくる前にやや手前で離陸する感じになって、絵の雰囲気がかなり変わること分かりました。

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 今まで撮ったことが無かったのですが、南風の時の生コンポイントも、よい撮影場所です。10:00頃、自衛隊基地側から政府専用機が離陸。飛んでいる様子をすかさず撮影しました。ただ残念ながら、今回の遠征で政府専用機が撮れたのはこの1カットだけです(涙)。

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 11:30頃に、風向きが北風に変わりました。時間的にも逆光になってきたため、生コンポイントでの撮影は一旦終了としました。

 いつもはゲート正面では撮らないために、あまり意識したことがなかったのですが、ここには飛行機の写真を撮りに来た人がたくさんいて、シャッター音や話し声が賑やかです。映像だけでなくサウンドも録っている私としては、思わず苦笑いの心境ですが、まあこれはどこでもある話で致し方ありません。また、写真を撮りに来た人たちは、かなりの時間を車の中で過ごしていました。狙いがはっきりしていれば、ここぞというタイミングだけ車の中から出てきて撮影すればよいからです。これだと体力的に楽だし、あまり寒さも苦にならないはずで、うらやましい限りでした。

 一方、ビデオを撮る私の方は、晴れていようが吹雪いていようが、ほとんどの時間、外でビデオカメラに張り付いています。例えば着陸機の場合、遠くに機影が見えて徐々に近づいてきてタッチダウン、その後リバースをかけて速度を落とし、滑走路から誘導路に出て、ターミナルビルに向かってタキシングしていくという一連の動きを、最初から最後までフォローしたいと思うからです。その間、ずっと集中力を保ち続けなければならないので、1機撮るだけでもかなりハードな作業になります。

 太陽の位置や天候は刻々と変わるので、離発着の合間には、たいていその時点での空港やその周囲の風景、空などをロング、アップ、パンなど色々なバリーエーションで撮っています。これは時間つぶしをしている訳ではなく、後でビデオを編集する際に、離着陸のシーンと組み合わせるのにこれらのカットがとても役立つからです。仮に何人かでビデオを撮りに来たとしても、新千歳のようにトラフィックの多いところでは、合間に雑談をしている時間は(余計な音は立てないという意味でも、集中力を途切れさせないという意味でも)ほとんど無いような気がします。遠征費用の元はしっかりとろうと、一人で来たときと同じように、ストイックに黙々と撮影するでのではないでしょうか(笑)。一口に飛行機を撮るといっても、写真とビデオではカメラマンの行動パターンは大分違うなあと思いました。

 午後ですが、二日続けてA-10に行くのはさすがにつらかったので、好天の時の空港施設(特にターミナルビル以外の)を撮影することにしました。

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 通信アンテナ、気象レーダー、航空機燃料給油施設、カーゴエリア、管制塔などです。雪景色の中だと、何をとってもいい絵になりますね。ちなみに、新千歳空港の給油施設はハイドラント方式というそうです。地下配管を使ってタンクからスポットまで燃料を供給し、航空機への給油のためにタンクローリーを必要としません。

 15:30頃、夕暮れから夜にかけての離着陸機を撮影をするために、生コンポイントに戻りました。

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 着いた時にはまだ日も高く完全に逆光なんですが、空気が澄んでいるせいか、思いのほかきれいに撮れました。

 16:20頃、ふたたび風向きが南風に変わりました。南風、夕暮れ、生コンポイントというのも初めてのシチュエーションです。

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 18:00過ぎまで、夕暮れから夜にかけての離着陸やターミナルビルを撮影し、本日の撮影を終了しました。

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