ルークさんのインタビュー記事を読んで

 現在発売中のデジタルカメラマガジン2008年9月号で、ルーク.H.オザワさんの紹介記事が掲載されています。また、その記事のためのインタビューのようすを収録したビデオが公開されています。

 デジタルカメラマガジンの記事の方は、すばらしい掲載写真もさることながら、特に印象的だったのが、一回のロケが3~4日、それが年50回ほどなので、1年のうち200日は飛行機を撮りに空港に出かけているというくだり。あのルークさんにして、それだけの日数空港に通い、その中から決定的な瞬間を写真に収めているのだという事実。

 飛行機の写真やビデオの撮影は、天候に大きく左右されます。日の光の差し方とか雲の様子とか夕暮れ時の空の色とか、これらは時々刻々変わるものです。一見ぱっとしない天気でも、1日空港にいれば、これはという時間帯が意外とあるもの。逆に、その時にその場にいなければどうしようもない。例えば、家の窓からいくらきれいな夕焼けだと思ったところで、それから空港に出かけたのではもはや手遅れ・・。

 ここに、羽田空港で撮影したビデオがあります。


Windows Media 640×480 Large (2.0Mbps)

 上のビデオは、2005年9月25日に、羽田の第二ターミナル展望デッキから撮影したものです。羽田は、空気がきれいとはお世辞にもいえないので、このような視程のよい澄んだ空にはなかなか出会えません。私は、飛行機のビデオを本格的に撮り始めてからまだ5年くらいしか経っていませんし、休日しか空港には行けませんが、この場所でここまで美しい離陸シーンを撮れたのは、過去、本当にこの時一回きりです。

 この日はお昼過ぎからかなり強い雨が降り出したのですが、「一時的な降りで、もしかしたら夕方には晴れるかも・・」とふと思い立ち、雨の中、ダメモトで羽田に車を飛ばしました。すると、途中雨がしだいに小降りになり、空がだんだんと明るくなってきました。展望デッキに着く頃には、雨も上がって青空が広がり、太陽の光がきれいに差し込んできて、このような美しいシーンを撮影することができました。

 テクニック以前の話として、その日その時に空港にいなければ、出会えない光景というものがあります。やっぱり、まめに空港に通うことが一番大事ですね(笑)。

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