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2007-03

New Chitose Airport in morning


cts-0011: New Chitose Airport in morning

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 今日、私が住む東京はもう春の陽気ですが、どうも空が春らしく霞がかっているので、空港出撃は見送って、編集作業に切り替えました。新千歳で撮影したストックの中には、まだまだ使えるカットが多数あることを改めて実感しました。

新千歳空港撮影ガイド(冬季)

 2007年1月下旬の新千歳空港での撮影は、個人的には非常に楽しく感動的とも言える体験でした。またぜひともトライしたいと思っていますが、本当のところはいくつか反省材料もあるので、忘れないうちに書き記しておこうと思います。一部、本人にしか意味のない情報もありますが、北海道以外の地域に住んでいる方が、冬の新千歳空港で撮影を行う場合にできるだけ参考になるように意識しつつ、書いてみたいと思います。

撮影場所について
 下記の情報は、私が現地を訪れた2007年1月時点のものです。この時は、積雪がわずか15センチほどで、現地の人も異常気象だというほど雪が少なく、積雪が多いときには事情も変わるものと思われます。その点には注意してお読み下さい。

 私が訪れたのは、空港外周のランウェイ19Lエンド、ランウェイ19Rエンド、生コンポイント、A-10の4ヶ所です。なお、空港ターミナルビルの展望デッキは冬季閉鎖されており、撮影には使えません。


 上の写真は、新千歳空港での撮影にあたって、実際に行った撮影ポイント(赤い●印)の地図です。
 (クリックすると拡大表示となります)

 新千歳空港の横には航空自衛隊の基地があります。上記の撮影ポイントは、いずれも民間機の撮影のためのポイントです。自衛隊基地側の撮影ポイントに関しては、今回はほとんど行くことができませんでした。

 空港外周はとても広く、公共の交通機関はあてにできないため、効率的に撮影するには車が必要だと思います。私は、現地でレンタカーを借りました。冬の北海道はレンタカー業界からみるとオフシーズンなので、4WD+スタッドレスタイヤ装備の車が、そう高くない料金で借りられます。ただし、4WDとはいっても、雪道を走る際には細心の注意を払うようにしましょう。

ランウェイ19Lエンド



 ランウェイ19Lエンドは、南風の場合に着陸コースとなり、頭上を着陸機がかすめていく撮影ポイントです。北風の場合は、滑走路の向こう端から着陸してくる飛行機を望遠で撮影することになります。撮影する位置にもよりますが、基本的には午後順光となります。2メートルほどのフェンスがあるため、脚立が必要です。
 今回は積雪が少なかったので、車で到達可能でしたが、積雪が多い場合、車で到達できるかどうかは不明です。なお、撮影の合間には車の中で暖をとることができるので、思ったよりも快適に撮影することができました。

ランウェイ19Rエンド
 ランウェイ19Rエンドは、南風の場合に離陸機の滑走開始地点となります。北風の場合は、こちらに向かって離陸機が離陸してくる形になります。なお、南風の場合、外国のエアラインの一部が着陸してくるケースがありました。ターミナルビルまで比較的近く、駐機している機体やプッシュバックする機体を撮るには格好のポイントです。



 午前中が順光となります。2メートルほどのフェンスがあるため、脚立が必要です。今回は積雪が少なかったので、車で到達可能でしたが、途中で丘を登る部分があり、4WD車でもタイヤが空転してしまって登リきるのにとても苦労しました。積雪が多い場合、車で到達できるかどうかは不明です。

生コンポイント



 新千歳空港の平行滑走路の真ん中あたりに位置します。通常は、手前の滑走路が着陸機、向こう側の滑走路が離陸機となります。吹雪いている時やその直後には、新千歳名物の逆噴射シーンを間近にみることができます。午前中が順光です。2メートルほどのフェンスがあるため、脚立が必要です。また、フェンスのゲート(当然施錠されています)の両端に3メートルほどのポストがあります。私はビデオカメラをパンする際にこれが邪魔になって、撮影時とても苦労しました。
 ここは、現地では有名な撮影ポイントとのことで、休日ともなれば多くの方々が撮影に訪れます。
 今回は積雪が少なかったので、車で到達可能でした。積雪が多い場合、車で到達できるかどうかは不明ですが、道の途中にはコンクリート工場があるので、それなりに除雪が行われるのではないかという気がします。

A-10
 ランウェイ01Lエンドの西側に位置するポイントです。北風の場合、至近距離を飛行機がタキシングしてきて、180度ターンして滑走路に向かい離陸していくという迫力の撮影ポイントです。午後が順光となります。2メートルほどのフェンスがあるため、脚立が必要です。
 撮影ポイントまでは、道道130号線から小道を800メートルほど入る必要があります。




小道は狭くてアップダウンがあり、4WDでも車高の低い乗用車タイプだとスタックしてしまいます。冬季は車で進入しないで下さい。



 撮影機材を抱えて雪道をかなり歩く必要があるため、他のポイントと比べて到達するのが困難なポイントです。私は撮影ポイントまで、三脚と脚立代わりの作業台をカートに載せて運んだので、真冬だというのに汗だくになってしまいました。今思えば、雪道なので、機材の運搬には車輪の付いたカートよりもそりのようなものを使った方が楽だったかもしれません。
 上記の通り、いずれの撮影ポイントにも2メートルほどのフェンスがあります。スチルカメラで手持ち撮影をするのなら、三段程度の脚立があればOKです。ビデオ撮影の場合は、三脚を使いたいのでそれだけでは対応できません。私は、SLIKのTHE PROFESSIONAL 4という最大高2.5メートルの特大の三脚と、足場にするための作業台を現地に持ち込みました。(詳しくはこちら


 現地では、オフロード車の屋根の上で撮影している人がいました。A-10以外のポイントでは、フェンス間際まで車で行けるので、屋根の上に上れる車を用意できるのであれば、そのような方法も可能です。

防寒装備について(撮影者用)
 今回の新千歳空港の外周での撮影時、最高気温は0℃前後、最低気温は-12℃前後でした。幸いにも晴れの日が多く、風の強い日もあまり無かったので助かりましたが、それでも東京在住の私にとっては吹雪のスキー場でしか経験したことのないような寒さです。撮影では動かずに待っている時間が長いので、十分な防寒対策が必要です。
 今回は新千歳空港での初めての撮影で、撮影以外のことで苦労する事態は極力避けたいと考えたので、暖かく快適に撮影するための投資は惜しみませんでした。結果、以下のような防寒装備を準備して、現地に持ち込みました。準備にあたっては、現地にお住まいの方から、いろいろとアドバイスをいただき、とても助かりました。
・アウター
 FoxFire GTXオーロラジャケット+GTXフィヨルドパンツ(素材:ゴアテックス)
・ミドルウェア
 ユニクロ フリースジャケット
・インナー
 ミズノ 厚手タイプのアンダーシャツ+タイツ+靴下(素材:ブレスサーモ)
・スノーブーツ
 Kodiak Athabasca 2
・手袋
 スキー用の手袋(素材:ゴアテックス)+薄手の作業用手袋
・帽子
 スキー用の耳当て付きの帽子(素材:ゴアテックス)
・サングラス
 スキー用のオーバーサングラス(メガネの上からかけられるタイプ)
 外側に身に付ける物には、ゴアテックスを素材に使ったものを選びました。特にアウターに関しては、ゴアテックスの極寒仕様のジャケットとパンツを新たに購入しました。ゴアテックスは外部からの雨や雪の浸入は防ぎますが、内部でかいた汗は蒸発・発散させるという、完全防水の防寒着に最適の素材です。この素材を使った製品は高価ですが、実際に使ってみると、確かにそれだけの価値はありました。また、インナーについても重視しました。今回はミズノのブレスサーモという速乾性・保温性に優れた素材のものを選びました。
 ブーツは-40℃に耐えられるというカナダ製のものを用意したのですが、それでも吹雪いた時には足先がとても冷たくなって、耐え難いほどになりました。そのため、つま先を上下にサンドイッチするように使い捨てカイロ(靴の中で使うタイプ)を2枚貼ったところ、以後は快適に撮影することができました。
 手袋については、二種類を使い分けました。左手にはスキー用の保温性に優れたもの、右手にはカメラを操作しやすい薄手のもの(ホームセンターなどで作業用に売っている安価なもの)を使いました。右手は、撮影時以外は手袋をしたままポケットに突っ込んでおくことで寒さを防ぎました。帽子は、以前から使っていたスキー用のものを持っていきました。耳当てが付いているところが重要なポイントです。耳が露出した状態では、屋外での長時間の撮影には耐えられないと思います。今回は晴れている日が多く、雪の反射がとてもまぶしかったので、持って行ったサングラスが役に立ちました。

防寒装備について(ビデオカメラ用)
 ビデオカメラは寒さに弱く、私の使っているSONYのHC1は、0℃以下の気温では正常な動作が保証されません。そのため、自作の防寒用カバーを付けて撮影しました(詳しくはこちら)。このカバーは防雪・防寒という点では期待通りの効果を発揮し、吹雪の中でも平気で撮影をすることができました。


 予想外に良かったこととしては、ウインドジャマー付きの純正の外部マイクがあります。この外部マイクは雪が降り出したら使えないと思っていたのですが、北海道の雪はパウダースノーなので、ウインドジャマーをかぶせた状態だと、ついた雪は融けることもなく振り払えば簡単に取れてしまいます。そのため、雪が降っている中でも、外部マイクはそのまま使用することができ、クリアなサウンドの収録に役立ちました。

 その一方で、いくつか改善したい点も見つかりました。

・テープ交換・バッテリー交換にとても手間がかかる
 SONYのHDVカメラ HC1の欠点は、テープ交換・バッテリー交換をする際に、三脚から取り外す必要があることです。防寒用カバーをつけた状態からだと、さらにテレコン、外部マイク、防寒用カバーをはずさないと交換ができません。それだけの作業をするのは、特に雪が降っていたりするとかなりの手間で、交換作業中に何回も撮影チャンスを逃してしまいました。できることなら、つけたままでもテープ交換・バッテリー交換ができるような構造のカバーにしたいと思いました。

・防寒用カバーの反射で液晶モニターが見えにくい
 防寒用カバーの外側の素材には軟質プラスチック製のシートを使ったのですが、反射する素材のため、太陽の位置により照り返しで液晶モニターが非常に見えにくくなるケースがありました。特に生コンポイントでは、このせいで飛行機を見失うことが何回もありました。

・ファインダーをのぞくことができない
 吹雪いてくると、飛行機はとても見えにくくなります。すこしでもはっきり見えるように、液晶モニタではなくファインダーをのぞいて撮影したいケースがあったのですが、防寒用カバーをつけた状態だとファインダーをのぞくことができませんでした。

・外部マイクの取り付けに手間取った
 防寒用カバーの一部に穴を開けて、外部マイクを取り付けられるようにしたのですが、雪の浸入を防ごうと穴の大きさを最小限にしたため、取り付けに手間取るケースがありました。テープ交換・バッテリー交換のたびに取り外し・取り付けが必要だったため、余計にやっかいでした。

 これらの点については、次回のトライの際には改善した上で臨みたいと思っています。

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