新千歳空港撮影記(6)

 千歳滞在6日目の1/27(土)。今日は撮影最終日です。天気は、千歳に来てから初めての本格的な雪、風向きは北風です。撮影ポイントですが、午前中は19Lエンド、午後はA-10->生コンポイントへと移動することにしました。A-10と生コンポイントについては、今まで撮影した時間帯とは異なる時間帯にしてみました。

 最初の撮影ポイントは、19Lエンドです。実に北海道の空港らしい、しんしんと降る雪の中の空港の風景を見ることができましたが、一点誤算が・・。テレコンを使ってこちらに向かってくる離陸機を中心に撮ろうとしたのですが、雪がだんだんと激しくなると、どんどん視界が悪くなって、滑走路の向こう側や離陸する飛行機が見えなくなって来ました。

 8:00頃はこんな感じでしたが・・


 8:50頃は、こんな感じになって


 これ以降は、離陸機を撮るのは不可能になってしまいました。

 千歳には、雪が降っていても撮影が可能なように、防水透湿仕様の防寒着や-40℃でも耐えられる防寒ブーツ、ビデオカメラ用の防寒・防雪カバーなどを持参して行ったので、ある意味、本格的な雪の日を待っていたようなところがありました。実際、氷点下の気温の中での撮影でも、寒さに関しては特に問題は無かったのですが、いざ降ってみると飛行機が見えない(笑)。


 特に北風の際の19Lエンドは、離着陸する飛行機まで距離があるので、ほとんど見えない状態です。しかたがないので、ここは早々と切り上げて、次の撮影ポイントA-10に向かいました。

 A-10は、北風の場合、至近距離を飛行機がタキシングしてきて、180度ターンして滑走路に向かい離陸していくという迫力の撮影ポイントです。雪が降っていても、少なくとも撮影ポイントの近くを通過する間は、十分に撮影可能です。

 11:00頃、A-10に到着。誰もいないので貸切状態です。下は、今日のA-10からみた風景です。誘導路が凍り付いていて、実に寒そう(笑)。


 遠くは白一色で、その中から飛行機が徐々に現れます。いやあ、晴れているのもいいですが、吹雪いているのもこれぞ北海道という感じでとてもよいですね。





 あまりにも北海道らしい、とてもいい絵が撮れるので、ついつい長居をしてしまいましたが、14:15頃にA-10を後にして、最後の撮影ポイントの生コンポイントに移動することにしました。15:00頃、生コンポイントに到着。土曜日のメジャーな撮影ポイントということで、他にも撮影に来ている人がたくさんいました。もっともみんな一眼レフカメラを構えていて、ビデオカメラを使っているのは私だけでしたが。フェンスをクリアするために、オフロード車の屋根の上で撮っている人がいて、とてもうらやましかったです。

 このころは、もう雪も止んで、曇り空の寒々しい景色が広がっています。




 帰りの飛行機の時間の都合上、16:00過ぎに撮影を終了。こうして、新千歳空港撮影旅行は幕を閉じました。

 今年の千歳はとても雪が少ないそうです。ですが空港内は雪景色だったので、撮影上はほぼ満足いく絵が撮れました。天気にも恵まれました。滞在6日間で、晴れ時々雪が5日、雪のち曇りが1日、南風は2日、北風が4日でした。来る前は晴れは2日あればいい方かと思っていましたが、実際に来てみると晴れている時間が多く、結果的に美しい絵がたくさん撮れてとてもラッキーでした。南風が2日あったというのも、撮影のバリエーションを増やすのにとても役立ちました。雪の降る日も撮りたいという願いは、最終日にしっかり叶いました。

 冬の新千歳空港というのは、被写体としてとても素晴らしいですね。周囲の美しい山々や木立、澄んだ空気による抜群の視程、空港内一面の雪、晴れていたかと思うと吹雪いたりしてめまぐるしく変わる天候、テンポよく撮影できる多数のトラフィック・・。本当に病み付きになりそうです。今年ははもう無理でしょうが、できれば来年もぜひ来たいと思いました。

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