SONYのハイビジョンハンディカム「HDR-HC1」登場

 2005年5月17日、SONYはデジタルハイビジョンハンディカム「HDR-HC1」を7月7日(七夕ですね)に発売すると発表しました。価格はオープンですが、なんと18万円前後とのこと。

 ハイビジョンのビデオカメラが18万円? ビクターのGR-HD1やSONYのHDR-FX1(30~40万円前後)が出た時にも、それまでの業務用ハイビジョンビデオカメラが何百万円もしていたことを考えるとずいぶん安くなったものだと思いましたが、それが18万円とは。今使っているCanonのXV2(3CCDのDVカメラ)より安いじゃないか。しかも大きさは普通の家庭用DVカメラとたいして変わらない。嘘でしょう? 本当に使い物になるなら、かなり衝撃的だけど・・。

 落ち着いて発表されたスペックをよく見てみると、XV2との比較で、結構気になる部分がありました。

 ①撮像素子が1CMOS。(XV2は3CCD)
 ②フィルタ径37mmの10倍ズームレンズ。
   焦点距離(35mm換算)は画面サイズ16:9で41~480mm、
   4:3で50~590mm相当。
   (XV2はフィルタ径58mmの大口径20倍ズームレンズ。
   焦点距離は画面サイズ4:3で39.5mm~790mm相当)
 ③手振れ補正が電子式。(XV2は光学式)
 ④最低被写体照度は15ルクス。(XV2は6ルクス)
 ⑤ハイビジョンをパソコンで編集するための手頃なソフトはあるのか?

 ①は撮影する映像の発色に影響すると考えられ、かなりの不安要素。②は飛行機の撮影には望遠性能がとても重要。③の電子式手振れ補正って、使い物になるのか。④は夜間の撮影に弱いと考えられるが、空港の夜景や夜間の飛行機の離着陸が撮れなくなると困るのだが。HC1はかなり魅力的な製品に思えたものの、購入に踏みきるかどうかはもう少し情報を集めてからにしようと思いました。

 そのうち、ネット上に試用レポートや撮影サンプルが公開され始めました。
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20050615/zooma209.htm
http://arena.nikkeibp.co.jp/rev/av/20050627/112629/index.shtml
http://www.oysy.com/citv/test2/
http://bp.cocolog-nifty.com/bp/
http://www.kakaku.com/bbs/Main.asp?PrdKey=20203010219

 ①ですが、ハイビジョンだけあって、撮れる映像の解像度・精細感は圧倒的です。発色もかなり良好で、3CCDでなくても十分なレベルにあるように思えました。②はズーム倍率こそ10倍ではあるけれども、望遠よりのズーム設定である点、純正のテレコンが用意されている点は好感触。③の電子式手振れ補正(新アクティブイメージエリア方式と呼ばれる)は、同様の機構を搭載しているSONYのDVカメラを店頭で試してみたところ、特に不自然さは感じられず。④も夜景を撮影した試用レポートやサンプルを見る限りでは、全く使えないというレベルでは無いだろうと判断。⑤ですが、CanopusからHC1の発売に合わせて29,800円のハイビジョン編集ソフト(EDIUS 3 for HDV)が発売されるとのこと。ここまで確認したところで、ちょうどボーナス時ということもあって、遂に某家電量販店に購入予約を入れてしまいました。

 7月5日(木)、本来は7月7日発売のところ、2日ほど早くHC1が入荷したとの連絡があり、さっそく受け取りに行きました。付属品として、純正のテレコンバージョンレンズ(約2倍)、大容量バッテリー2個、レンズ保護用のMCプロテクタ、サーキュラPLフィルタ、NDフィルタ、128MBのメモリースティックDuoも合わせて購入。

 その日の夜遅く、短時間でしたが羽田空港でテスト撮影を実施。不安要素の一つだった夜景も、そこそこ写ることが確認できて一安心。週末の本格的なテスト撮影に向けて、マニュアルを熟読し始めるとともに、編集用のパソコンの準備に取りかかることにしました。ところが、この編集用パソコンの準備が一筋縄ではいきませんでした。

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